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電磁波測定器の選び方とは?測定可能な電磁波や種類についても解説!

※本記事は一般的な内容を元に作成しております、詳しくはご利用のメーカー等にご確認ください

スマートフォンや家電製品などの電子製品は私たちの日常生活に欠かせない存在ですが、電子機器から発生する電磁波による身体への影響が心配されています。

電子機器のほかにも送電設備などから電磁波は発生しており、電磁波の測定は電磁波測定器を用いなければなりません。

しかし、電磁波測定器は複数のタイプが存在しており、何を基準に選べば良いのか迷う方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、電磁波測定器の選び方に加え、測定可能な電磁波や種類について解説していきます。

電磁波測定器の選び方に迷われている方は、ぜひ参考にしてください。

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電磁波測定器とは

電磁波測定器とは、電子機器や送電設備から発生する電磁波を数値化し測定するものです。

測定した電磁波はmG(ミリガウス)またはμT(マイクロテスラ)で表記されます。

一概に電磁波と言っても様々な種類が存在するため、測定したい電磁波に合わせた電磁波測定器を選択しなければなりません。

目に見えない電磁波を数値化する際に用いられるのが電磁波測定器と覚えておきましょう。

電磁波が身体に与える影響

電子機器や携帯電話によって私たちの生活は便利になった一方、電磁波による身体への影響が懸念されています。

例えば、長時間にわたってパソコンを使用していると頭痛や肩こりなどの体調の変化を感じたことがある人もいるのではないでしょうか。

実はパソコン使用時の体調の変化が電磁波によるものであると一概には言えませんが、可能性を否定することができません。

電磁波による身体への影響を考慮したガイドラインが、ICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)によって策定されているのが証拠と言えるでしょう。

そのため、電磁波が身体に与える影響を考慮しつつ、必要に応じて電磁波測定器による電磁波の測定を行いましょう。

参考資料:ICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)発行のガイドライン

電磁波測定器の選び方

電磁波測定器の選び方には2つの明確な基準がありますが、測定を考えている電磁波は下記のどちらでしょうか。

  • 低周波の場合
  • 高周波の場合

低周波や高周波と言うとイメージが湧きづらいので、測定対象を例に取りながら以下にて解説していきます。

ぜひ電磁波測定器を選ぶ際の参考にしてみてください。

低周波の場合

測定対象が低周波の電磁波の場合、低周波用の電磁波測定器を選びましょう。

主に送電線や屋内配線、家電製品などの電磁波を測定する場合が対象となります。

例えば、新築の住宅であれば家電製品を搬入する前に電磁波測定器を使用し、屋内配線からの電磁波が測定可能です。

また、新しい家電製品を使用開始した際に電磁波測定器を使用すれば、どのぐらいの電磁波が増加したのか確認できます。

低周波の電磁波は発信源から短い距離で確認できるため、発信源の特定がしやすいとされており、住居関連の測定に多く使用されているのです。

住居内の配線や家電製品などから発生している電磁波を測定したい場合、低周波用の電磁波測定器を選びましょう。

高周波の場合

測定対象が高周波の電磁波の場合、高周波用の電磁波測定器を選びましょう。

主に携帯電話やインターネット用の配線などから電磁波を測定する場合が対象となります。

その他にも、携帯電話の基地局や電子レンジなども対象です。

例えば、携帯電話を寝室で充電している場合、携帯電話によってどのくらいの電磁波が放出されているのか確認するのも良いでしょう。

高周波の電磁波は屋根や壁、窓などを透過する性質を持っており、複数の箇所から発生している電磁波を測定してしまうため、実際の発信源の確認が少々難しいかもしれません。

高周波の電磁波の特性を理解しつつ、携帯電話の基地局の増設などによる電磁波の増加を確認する際には高周波用の電磁波測定器を選びましょう。

電磁波測定器で測定できる電磁波について

電磁波測定器で測定できる電磁波には大きく3種類あります。

  • 電界
  • 磁界
  • ラジオ波・マイクロ波

電界と磁界は主に低周波に分類され、ラジオ波とマイクロ波は高周波に分類されます。

そして、電磁波測定を正しく実施するには、3つの電磁波についてしっかりと理解しなければなりません。

以下にて解説していきます。

電界

電界とは、電圧がかかった物体の周りに発生する空間です。

つまり、家庭にある電化製品や配線の周りには電界が存在します。

電界の強さは距離に比例しているため、物体からの距離が近ければ近いほど強くなり遠ければ遠いほど弱くなるのです。

そのため、電界の測定時には数値の大小が発信源までの距離を表しているため、測定数値を参考にしながら発信源を特定しましょう。

磁界

磁界とは、電流が流れている物体の周りに発生する空間です。

例えば、電流を流したときだけ磁石になる電磁石をイメージすると理解しやすいでしょう。

実は家庭にある電化製品や配線も電磁石と同様に、電流を流したときには磁界が存在しています。

磁界の強さも電界と同様に距離に比例しているため、物体からの距離が近ければ近いほど強くなり遠ければ遠いほど弱くなるのです。

そのため、磁界の測定時にも数値の大小が発信源までの距離を表しているため、測定数値を参考にしながら発信源の特定をしてください。

ラジオ波・マイクロ波

ラジオ波・マイクロ波は高周波の電磁波です。

大きな違いは波長にあります。

一般的にラジオ波は波長が10m以上、マイクロ波は1mmから1mとされています。

波長が長いと電磁波は遠くまで伝搬されますが、同時に障害物などによる減衰を伴いやすくなるのです。

そのため、ラジオ波の発信源の特定は難しいとされています。

一方でマイクロ波は波長が短く、電磁波も近距離のみに伝搬されるので発信源の特定がしやすいです。

例えば、電子レンジでは15㎝のマイクロ波を発生させていると言われています。

高周波にも種類があることを理解し、電磁波測定の参考にしてみてください。

電磁波測定器の種類

電磁波測定器には様々な種類がありますが、低周波と高周波のほかに、製品の使い勝手に関わる違いも存在します。

ここでは下記の3つの種類の違いについて解説していきます。

  • 測定可能な周波数による違い
  • 電源の種類による違い
  • 持ち運びが可能かどうかによる違い

実際の測定環境を想像しながら、電磁波測定器の選定をしましょう。

測定可能な周波数による違い

電磁波測定器の選び方にも関わるポイントですが、測定可能な周波数に違いがあります。

なぜなら、測定対象である電磁波が低周波か高周波によって電磁波測定器の使い分けをしなければならないからです。

最近の電磁波測定器では1台で低周波と高周波の両方を測定できるタイプも存在していますが、どの電磁波測定器にも測定可能な周波数が明確に記載されています。

例えば、高周波用の電磁波測定器の中でも測定可能な周波数が細かく区切られているため、実際に測定対象となる電磁波について事前に確認した上で、電磁波測定器を選定する必要があるのです。

電磁波測定器を選ぶ際は、どの程度の周波数が測定可能かを確認するようにしましょう。

電源の種類による違い

電磁波測定器には電源の種類による違いがあります。

具体的には電池で作動するものの他に、ACアダプターで繰り返し充電が可能なタイプが存在します。

電池によって使用可能な電磁波測定器は、電池の残量がある限りは充電などをせずとも使用可能ですが、急に電池が切れてしまった場合は電池を交換しなければなりません。

一方で、ACアダプターで繰り返し充電が可能なタイプは、電池交換などの手間はありませんが、万が一充電を忘れてしまうと使用できるまでに時間がかかります。

一般的に、より専門的な機能を有している電磁波測定器は電源が充電式であり、家庭でも使用できるような電磁波測定器は電池式といった分け方をしているメーカーもあるようです。

使用したい電磁波測定器の種類がどちらに該当するか、確認してから選択するようにしましょう。

持ち運びが可能かどうかによる違い

電磁波測定器の本体が持ち運び可能かどうかによる違いも存在します。

基本的に電磁波測定器は電磁波の発信源の特定や、場所によっての電磁波の強さを計測する機器のため持ち運びが可能です。

しかし、製品によっては解析ソフトが一緒になっている電磁波測定器などもあるため、必ずしも持ち運びが可能なタイプのみではありません。

例えば、屋外で電磁波測定器の使用をしたい場合、持ち運びが可能なタイプでなければ電磁波測定はできないでしょう。

電磁波測定器を選ぶ際は、本体が持ち運び可能かどうかも確認しておきましょう。

電磁波測定器の選び方におけるポイント

電磁波測定器の選び方には2つのポイントがあります。

  • 測定する環境は屋外か屋内か
  • 製品のメーカー保証はついているか

上記の2点について理解しておくことで、より一層、快適な電磁波測定が可能です。

ぜひ参考にしてみてください。

測定する環境は屋外か屋内か

電磁波測定器を選ぶ際は、測定する環境が屋外か屋内かを確認しておきましょう。

なぜなら、測定環境が屋外の場合、本体のほかに別途パーツが必要になるケースがあるからです。

屋外での測定となると電磁波の発信源が複数あり、いくつかの電磁波が入り乱れてしまうと正確な測定がしづらくなってしまいますよね。

例えば、携帯電話の基地局から発信される電磁波を測定する際には、ある程度、電磁波の方向を限定するために、指向性のアンテナがついた測定器が必要になるのです。

このように、測定環境が屋外か屋内かによって別途パーツが必要になるケースがあるので、電磁波測定器を選ぶ際は想定している電磁波の測定環境を確認しておきましょう。

製品にメーカー保証はついているか

電磁波測定器にメーカー保証がついているかどうかもポイントです。

万が一、メーカー保証がついていない場合、初期不良や短期での故障の際に全額自費で対応しなければなりません。

保証の内容もメーカーごとでさまざまですが、特に注目すべき点は保証の長さでしょう。

長期の保証がついている製品の場合、購入から2年間は保証が受けられます。

そのため、電磁波測定器を選ぶ際には長期のメーカー保証がついているかどうかを確認しておきましょう。

まとめ:電磁波測定器の選び方は使用目的に合わせて決めましょう

電磁波測定器の選び方は、測定対象が低周波なのか高周波なのかなどの使用目的に合わせて決めましょう。

そして、電磁波測定器ごとに測定可能な周波数の違いがあることを理解しつつ、測定環境の違いや電源の方式、持ち運びの可否を確認するようにしてください。

なぜなら、電磁波測定器の選び方のポイントを抑えることで、より正確な電磁波測定が可能になるからです。

これから電磁波測定器を選ぶ際は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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