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【低・高周波別】電磁波測定器の使い方を解説!原理や測定のポイントも

※本記事は一般的な内容を元に作成しております、詳しくはご利用のメーカー等にご確認ください

電磁波測定器は正しい使い方をしなければ、正確な電磁波の測定ができません。

また、一概に電磁波と言っても周波数によって低周波と高周波に分かれており、使い方にも違いがあります。

そのため、電磁波測定器を正しく使いこなせる自信がない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では低・高周波別に電磁波測定器の使い方をステップごとに解説するとともに、電磁波測定器の原理や測定のポイントについて解説していきます。

計測に伴う基礎的なステップの解説が主ですので、これから電磁波測定器の使用を考えている方は参考にしてください。

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電磁波測定器の原理

 

電磁波測定器の原理は、内蔵されたアンテナやコイルを用いて電磁波を計測します。

測定対象の電磁波が低周波でも高周波でも、電磁波の計測の仕組みに違いはありません。

基本的には電磁波測定器に内蔵されたアンテナを通じて電磁波を測定する形ですが、低周波の一つである磁界の測定は、違う原理を使用しているのです。

磁界を測定する際の原理は、電磁波測定器に内蔵されているコイルにおいて、コイルの両端の電圧の違いを計測し磁界の変化を数値にする仕組みになります。

具体的にはコイルの両端にかかる電圧の違いを計測し、その際の磁界の変化を電磁波測定器で捉え、数値で表示させています。

電磁波測定器を使用する上で、測定の原理を知っていることは重要なポイントとなるためしっかり覚えておきましょう。

電磁波測定器の種類

電磁波を測定する際には、測定したい電磁波に応じた電磁波測定器を選択する必要があります。

なぜなら、電磁波には低周波と高周波の概念が存在しており、それぞれ特性が違く、低周波用と高周波用の電磁波測定器が存在するからです。

例えば、低周波の電磁波を測定したいのに高周波用の電磁波測定器を選択した場合には、電磁波が検知されずに正しい測定ができません。

以下にて電磁波測定器の種類について詳しく解説していくので、あらかじめ測定したい電磁波がどちらに分類されるのか確認するようにしましょう。

低周波用の電磁波測定器

低周波用の電磁波測定器では、主に冷蔵庫やドライヤーなどの家電製品をはじめ、インターネットの使用に欠かせない存在であるWi-Fiなどから発生する電磁波が測定可能です。

低周波の電磁波でも測定対象によっては、周波数の帯域の違いを考慮して種類を選ばなければなりません。

例えば、一般的な家庭での使用を考えている場合は簡易型の電磁波測定器で事足りますが、より精密な測定を希望する場合はプロ用を選択しなければならないなどの違いがあります。

低周波用の電磁波測定器にも種類があることを理解しつつ、測定したい電磁波の周波数の帯域も意識しながら製品の選択をしてください。

高周波用の電磁波測定器

高周波用の電磁波測定器では、家電製品の中でも高い周波数が発せられる電子レンジの他に、スマートフォンや携帯電話の基地局からの電磁波が測定可能です。

特に携帯電話の基地局などの大型設備から発せられる電磁波は広範囲で測定されるため、高周波用の電磁波測定器には専用のアンテナがついているのも特徴になります。

一方で、低周波用の電磁波測定器ではアンテナがない製品が一般的ですので、見た目で見分けることも可能でしょう。

高周波用の電磁波測定器も対応可能な周波数の帯域に違いがあり、簡易型やプロ用の違いもあるため、使用を想定している環境を想定しながら製品の選択をしてください。

低周波用の電磁波測定器の使い方

低周波用の電磁波測定器の一般的な使い方には4つのステップがあり、正確な測定をするためにそれぞれを理解しておく必要があります。

  • 【ステップ1】アースを取る
  • 【ステップ2】交流電界の測定
  • 【ステップ3】アースを外す
  • 【ステップ4】交流磁界の測定

交流電界と交流磁界の2種類を測定しなければならない点も低周波の電磁波ならではの特徴です。

以下にてステップごとに解説していくので、ぜひ参考にしてください。

【ステップ1】アースを取る

ステップ1は電磁波測定器のアースを取ってください。

なぜなら、アースを取らない場合は交流電界を測定した際に正確かつ信頼のできる数値が得られないとされているからです。

アースの取り方は製品ごとによって違いはありますが、一般的には電磁波測定器にアースケーブルを接続し、アース端子のついているコンセントに差し込めば問題ありません。

正しい測定結果を得るために、測定前にまずはアースを取るようにしましょう。

【ステップ2】交流電界の測定

ステップ2は交流電界の測定です。

ステップ1で接続したアースケーブルが測定器の前に出ないように注意しながら測定を開始します。

万が一、アースケーブルが測定器の前に出てしまうと正しい数値が得られない可能性があるので注意しましょう。

また、測定器を身体に引き寄せての測定も忘れないでください。

測定を開始したら数値を確認しながら移動を繰り返し、数値が高くなる場所を探していくことで電磁波の発信源の特定が可能です。

【ステップ3】アースを外す

ステップ3はステップ1で接続したアースを外してください。

交流電界の測定の次は交流磁界の測定に移るのですが、交流磁界はアースによる影響を受けません。

そのため、アースケーブルによる測定結果への干渉を避けるためにもアースは外すようにしましょう。

【ステップ4】交流磁界の測定

ステップ4は交流磁界の測定です。

交流磁界の測定も交流電界の測定と同様に、数値を確認しながら移動を繰り返し、数値が高くなる場所を探して電磁波の発信源を特定していきます。

その際は、測定器を丁寧に扱わなければ正しい測定結果が得られないため注意しましょう。

また、数値が高くなる場所では、より正確な測定を実施するために、測定器の方向を縦、横、水平の3方向に変えることも重要なポイントです。

高周波用の電磁波測定器の使い方

高周波用の電磁波測定器の使い方にも4つのステップがあり、低周波用の電磁波測定と同様に、正確な測定をするためにそれぞれを理解しておく必要があります。

  • 【ステップ1】必要なアンテナの種類を確認する
  • 【ステップ2】室内全体の電磁波を測定する
  • 【ステップ3】高周波電力密度を測定する
  • 【ステップ4】電力密度が高い場所の探知および最大値の測定

低周波の電磁波測定とは違い、発信源の特定がしにくいためアンテナなどを使用する点も高周波ならではの特徴です。

以下にてステップごとに解説していくので、ぜひ参考にしてください。

【ステップ1】必要なアンテナの種類を確認する

ステップ1は測定に必要なアンテナの種類を確認する必要があります。

なぜなら、高周波の電磁波は発信源の特定がしづらいながらも、発信源の特定は重要なポイントであり、測定に適したアンテナを使用しなければならないからです。

アンテナ選びにおいて重要視する点は、指向性がどの程度の性能を持っているかどうかでしょう。

指向性が低いアンテナの場合、広範囲の電磁波を測定してしまいますが、指向性が高いアンテナでは方向を絞りながら電磁波の測定ができます。

【ステップ2】室内全体の電磁波を測定する

ステップ2は室内全体の電磁波を測定しましょう。

高周波用の電磁波測定器は、屋内で測定をすると屋内の発信源から出ている電磁波と、屋外からの電磁波も壁や窓を透過する性質を持っていることから同時に検出されます。

そのため、高周波の電磁波を測定する際には、あらかじめ屋内での電磁波の発信源を確認しておかなければなりません。

測定の際に、万が一、警備会社が管轄する警備システムが導入されている場合は、測定への影響を鑑みて、警備会社に測定当日の警備システムをオフにできないかどうか相談するようにしましょう。

【ステップ3】高周波電力密度を測定する

ステップ3は高周波電力密度の測定をしましょう。

高周波電力密度の計測を実施すると、電磁波が建物にどこから入り込んでいるのかわかります。

なお、測定の際はアンテナを壁や天井など、ありとあらゆる方向で測定するだけでなく、なるべく近づいてアンテナを外に向けて測定してください。

【ステップ4】電力密度が高い場所の探知および最大値の測定

ステップ4は電力密度の高い場所の探知と最大値の測定です。

電力密度が高い場所は、特に電磁波対策を実施した方が良い場所なのでしっかり計測してください。

また、電磁波の計測の際には電力密度が同じ部屋の中でもっとも高くなる箇所、つまり最大値を使用して計測を実施してください。

電磁波測定器の使用時のポイント

電磁波測定器の使用時、快適な生活を送るために一度の計測でしっかり信憑性のあるデータを取得する必要があります。

そこで、電磁波測定器の使用時のポイントを紹介しますが、主な種類は2つです。

  • 定期的な電磁波測定を心がける
  • 想定される周波数をあらかじめ用意しておく

以下にて解説していきます。

定期的な電磁波測定を心がける

電磁波測定器による電磁波測定の際は、定期的な電磁波測定器を実施してください。

なぜなら、電磁波は人間の体内環境と同じで常に変化しているからです。

常に変化している電磁波だからこそ、定期的な電磁波測定を行うことで、電磁波の発信源を捉えることができます。

ぜひ、3ヶ月に1回や6ヶ月に1回など、頻度を定めて常に精度の高い電磁波測定を実施しましょう。

想定される周波数をあらかじめ調査しておく

電磁波測定を実施する際には、測定対象となる周波数をあらかじめ調査しておきましょう。

なぜなら、電磁波測定器自体が大枠として低周波・高周波の分類があり、それぞれにおいて異なる電磁波しか測定できないからです。

例えば、低周波の電磁波を測定したいのに高周波の電磁波測定器を用意している場合は、製品が対応していないため測定ができません。

ある程度、実際の測定前に調査を完了させ、当日に慌てることはないので、事前に想定される周波数を調査してみてください。

まとめ:電磁波測定器の正しい使い方を理解して正確な計測を!

電磁波測定器の正しい使い方は低周波・高周波ごとに変わるため、測定したい電磁波の種類に応じた電磁波測定器を選ばなければなりません。

電磁波の周波数に応じて正しい選択をするだけでなく、正しい手順で測定を実施しなければ信憑性の高い測定結果が得られないことも覚えておいてください。

合わせて電磁波測定器の原理や仕組み、種類などについても解説しているので理解するようにしましょう。

ぜひ、本記事を参考に電磁波測定器を使用してみてください。

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