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サーモグラフィの値段について:相場と選び方、おすすめ商品を紹介

サーモグラフィは、施設での感染症対策や監視、設備点検などさまざまな場面で使用します。

導入を検討していても、必要な機能は何か、相場はどの程度なのかがわからないと判断が難しいですよね。

今回はサーモグラフィの選び方をはじめ、価格相場やおすすめ商品などをご紹介します。

サーモグラフィとは

そもそもサーモグラフィは、どのような意味をもち、どのような仕組みで動いているのでしょうか。

順に解説します。

サーモグラフィの意味

サーモグラフィとは、物体から出る赤外線を分析し、熱温度分布を表した映像・画像を表示させたり、保存したりするための装置のことです。

カメラで物体を映すだけで温度がわかるため、体温測定に加え、建築業での外壁・雨漏り診断、工業での素材加熱の状態の監視、保安安全での機械発熱検査など、さまざまな場面で使用されています。

サーモグラフィの仕組み

サーモグラフィは、

  • ・赤外線の量によって温度を可視化する
  • ・温度がわかる熱分布画像に表示する

といった2つの仕組みでできています。

そもそも赤外線とは、すべての物体が放出しているもので、私たち人々が目にできない光のことです。

赤外線が温度を可視化できる理由は、放射線が関係しているから。

赤外線から出るエネルギー量により放射線の違いを捉えることができます。

エネルギー量と放射線の違いを理解することにより、温度を換算できるのです。

また、エネルギー量は物体の温度と比例する原理があります。

この原理を使用して温度を可視化しているのです。

そして、可視化した温度を表示する熱分布画像で、温度が高いと暖色、温度が低いと寒色で表示できるようになります。

より詳しくは「サーモグラフィーとは?仕組みや原理、サーマルカメラとの違いなど」の記事で解説しています。

サーモグラフィの選び方・見るべき項目

赤外線の量によって温度を可視化し、熱分布画像で温度を表示するサーモグラフィ。

このサーモグラフィは、あらゆるメーカーから多く販売されています。

では、どのようなポイントをおさえて選ぶ必要があるのでしょうか。

重視するポイントは以下の通りです。

  • ・タイプ
  • ・熱画像解像度
  • ・温度分解能
  • ・フレームレート
  • ・測定温度範囲
  • ・形状
  • ・画像モードの有無
  • ・機能

順に解説していきます。

タイプ

まずチェックしたいのが、サーモグラフィのタイプです。

サーモグラフィには、以下3つのタイプがあります。

  • ・ガンタイプ
  • ・タブレットタイプ
  • ・カメラタイプ

 

ガンタイプは手持ち式のサーモグラフィで、直接物体に当てることで測定できる機械のことです。

新型コロナウイルスの影響で、入店する前に額や手首に当てて体温を計測できるよう、導入した施設や店舗が多くなりました。

価格も安く、手で持って測定できるため、3つのタイプの中でもっとも手軽なものだと言えます。

一方で、検温する人員が必要であったり、検温記録が残らなかったりすることにデメリットがあります。

また、ガンタイプで計測するには近距離で物体に当てる必要があるため、検温する側と検温される側の距離が近いこともデメリットだと言えるでしょう。

 

次にタブレットタイプは、検温される物体・人をタブレットの前に置き、測定するタイプです。

施設や店舗入店時に導入する方も多いのではないでしょうか。

ガンタイプのデメリットであった人員は必要なく、機能が充実していることがメリットです。

しかし、温度測定に時間がかかったり、実際の温度と異なったりする場合があるのはデメリットだと言えるでしょう。

 

最後にカメラタイプは、タブレットタイプと同じく無人で温度測定ができる機械です。

タブレットタイプと違うのは、複数の物体・人を同時に測定できること。

測定したい場所に設置すれば、モニターを通して温度がわかります。

多くの物体や人の温度を測定する場合でもスムーズに測定できることがメリットのひとつです。

一方で、カメラとモニターを設置することにより、価格は高くなります。

熱画像解像度

熱画像(熱分布画像)の解像度も、サーモグラフィを選ぶポイントのひとつです。

熱画像解像度とは、どの程度鮮明に画像を表示できるかの度合いのことです。

メーカーによって、熱解像度・赤外線解像度・検出素子画素数・検出器解像度と呼ばれることもあります。

 

解像度は高いほど高画質となり、低いほど荒い画像となります。

主流の解像度は、160×120ピクセル・320×240ピクセル前後です。

 

画像を鮮明に表示したい場合には解像度が高い機械を選ぶべきですが、温度のみ表示されればいい場合には解像度は高い必要がありません。

活用シーンに合わせて熱画像解像度を選ぶようにしましょう。

温度分解能

温度分解能とは、測定できる最小の温度差のことを言います。

例えば、0.025℃の場合は0.025℃刻みに測定でき、0.15℃の場合は0.15℃刻みに測定可能です。

温度が低いほど細かい温度が測定できる機械となります。

もし、検温したい時など0.1℃単位で温度測定をしたい場合は、細かい温度分解能は必要ありません。

しかし、他物体や機械など細かい温度差を知りたい場合には、細かい温度分解能を選ばなければなりません。

フレームレート

フレームレートとは、1秒間に何度画面を更新しているかを表す数値のことです。

フレームレートが高いと滑らか画面となり、低いと粗くカクカクした画面となります。

例えば、6~9Hzであれば、ゆっくりした動きの物体や固定した物体を測定できます。

一方、早い動きの物体や動きながら測定する場合は、20Hz以上の機械を選ぶようにしましょう。

測定温度範囲

測定温度範囲とは、測定できる温度の範囲のことを言います。

機種によって測定温度は異なり、最小-20℃、最大650℃などさまざまな種類があります。

測定温度範囲が広いほど性質の高いサーモグラフィとなりますが、650℃も必要のない物体や人を測定する場合には、範囲が広い必要はありません。

使用シーンに合わせて選ぶようにしてください。

形状

前述した通り、サーモグラフィにはガンタイプ・タブレットタイプ・カメラタイプがあります。

3つのタイプの中にもさまざまな形状の機械が発売されています。

例えば、ポケットタイプ。

言葉の通り、ポケットに入れて持ち歩けるタイプのことで、気軽に温度測定したい場合に活用されます。

また、近年ではスマートフォンに取り付けられるタイプも発売されています。

画像モードの有無

一般的なサーモグラフィは、熱画像のみ表示されます。

可視光カメラを搭載している機械であれば、私たちが見ている状態のまま画像を表示できます。

例えば、熱画像だけでは温度がわからない人の体温を測定する場合には、可視光カメラが便利です。

可視光カメラが搭載されていると、鮮明な画像に体温が表示されることがあります。

また、可視光カメラ搭載サーモグラフィを選ぶと、ピクチャーインピクチャーや並列表示、透過合成といった画像モードを選ぶことも可能です。

機能

通常機能に加え、便利な機能が搭載されたサーモグラフィも発売されています。

よくある機能は以下の通りです。

  • ・Wi-Fi対応
  • ・ズーム・遠距離・望遠対応
  • ・防塵防滴
  • ・SDカードへの保存
  • ・USBデータ出力
  • ・検温速度の調整
  • ・アラート機能
  • ・検温した人物・体温・検温時間の記録
  • ・顔認証機能

もし飲食店など店舗に設置する場合は、検温に人員を配置することが難しいため、アラート機能や顔認証機能が便利です。

サーモグラフィの価格相場

サーモグラフィのガンタイプ・タブレットタイプ・カメラタイプそれぞれの価格相場をご紹介します。

比較する際の参考にしてみてください。

ガンタイプ

ガンタイプの価格相場を比較していきましょう。

メーカー名 HIKMICRO HANMATEK カスタム アズワン タスコ
商品名 産業機器向けハンディサーマルカメラ E1L レーザーポインター付 サーマルカメラ 赤外線サーモグラフィー  EA701ZC-11 サーモグラフィーSGT 赤外線サーモグラフィ
価格(税込) 58,520円 60,516円 86,680円 89,430円 198,000円
測定範囲  -20℃〜550°C -20℃~+400℃ -20℃/+380℃

-20℃~+380℃

-20℃ ~+250℃
分解能  0.04°C 0.1℃ 0.1℃

0.1℃

0.15℃
解像度  160×120ピクセル 120×90ピクセル 32×32ピクセル 32×32ピクセル 80×60ピクセル
機能

 ・100,000枚の画像保存

・温度分析ソフトウェア

・レーザーポインター

・データ通信

・落下防止付き

・4種類の物体測定モード

・USB接続

・可視カメラ

・タッチパネル

・熱画像と可視画像の重ね合わせ

・環境湿度の測定

・熱画像と可視画像の重ね合わせ

・オートパワーオフ機能

・保存機能

・Wi-Fi対応

・アプリ対応

・補正

・ナビゲーション画面

タブレットタイプ

タブレットタイプの価格相場を比較していきましょう。

メーカー名 - - - - スリーアールソリューション
商品名 熱画像カメラ サーモカメラ 検温用サーモグラフィー サーマルカメラ

サーマルカメラ 3R-TMC06

価格(税込) 9,370円 43,000円 57,500円 98,000円 要お見積り
測定範囲 -40℃~+300℃ - - 30°C ~45°C ~43℃
分解能 - 0.3℃ - 0.1℃ 0.3℃
解像度 320x240ピクセル 1,920×1,080ピクセル 1,024×600ピクセル 120× 160ピクセル -
機能

・データケーブル接続

・アラート

・メモリー保存

・アラート

・タッチスクリーン

・アラート

・ドア状態設定

・タンパー(いたずら防止機能)

・自動同期

・アラート

・アラート数値変更

・データ参照/記録

・出力端子付属

カメラタイプ

カメラタイプの価格相場を比較していきましょう。

メーカー名 - タスコ タスコ -
商品名 サーモグラフィーカメラ サーモグラフィー FLIR C3-X TA410FC-X サーモグラフィー FLIR C5 Wifi TA410FC-5 サーマルカメラ
価格 10,696円 161,040円 181,500円 1,093,700円
測定範囲 - -20℃〜+300℃ -20~̟+400℃

フィルター1:‑40℃~150℃

フィルター2:100℃~800℃

オプション:700℃~2000℃

分解能

-

0.07℃ 0.07℃  -
解像度 8×8ピクセル 128×96ピクセル 160×120ピクセル 384×288ピクセル
機能 -

・MSX(リアルタイムで画像を補正)

・Wi-Fi対応

・クラウドサービス

・ワンタッチレベルスパン(ワンタッチで最適な温度範囲で表示)

・レポート提供

・タッチパネル

・クラウド接続(Wi-Fi対応)

・ビデオ録画

・マクロ~望遠までオプションレンズ対応

・クラウドサービス

・Wi-Fi対応

サーモグラフィのおすすめ商品

ここからは、サーモグラフィのおすすめ商品を6つご紹介します。

すべて弊社スリーアールソリューションで取り扱いございますので、気になる製品ございましたらお気軽にお問い合わせください。

1.産業機器向けコンパクトサーマルカメラ Pocket2

産業機器向けコンパクトサーマルカメラ Pocket2は、カメラタイプのサーモグラフィです。

特徴的なのは、4種類の画像モードで表示されることです。

サーマル画像と可視光画像を組み合わせれば、観察している部分が非常にわかりやすく表示されます。

 

また、アラーム機能も搭載しています。

アラームを鳴らす温度を設定しておけば、音とLEDフラッシュライトで警告してもらえます。

さらに、HIKMICRO Viewerアプリの使用でWi-FiやBluetoothで簡単にスマートフォン・タブレットに画像送信できます。

静止画・動画をリアルタイムに閲覧できることも特徴のひとつです。

 

詳細は以下の通りです。

価格 99,000円
測定範囲 -20℃~+400℃
分解能 0.04℃
解像度

256 x 192ピクセル

 

2.産業機器向けハンディサーマルカメラ E1L レーザーポインター付

産業機器向けハンディサーマルカメラ E1L レーザーポインター付は、ハンディタイプのサーモグラフィです。

この商品の特徴は、頑丈で耐久性があること。

IP54規格であるため、水やほこりから保護してくれます。

また、最高温度・中間温度・最低温度が一目でわかるクイック温度測定も搭載されており、効率的に測定できます。

 

温度測定ソフトウェアが無料でダウンロードできるため、温度情報を検証および分析もできますよ。

詳細は以下の通りです。

価格 58,520円
測定範囲 -20℃~550℃
分解能 0.04℃
解像度 160×120ピクセル

3.広角ハンドヘルドサーモグラフィ温度計

広角ハンドヘルドサーモグラフィ温度計も、ハンディタイプのサーモグラフィです。

この商品の特徴は、ソフトウェアシステムに接続されていることです。

タブレットタイプやカメラタイプのように、リアルタイムで画像解析ができます。

 

また、IP54規格で落下体制や防水レベルも十分にあります。

建物検査や電気点検など、あらゆる場面で安心して使用できるでしょう。

詳細は以下の通りです。

価格 58,520円
測定範囲 -20℃~+550℃
分解能 0.04℃
解像度 160×120ピクセル

4.サーモグラフィー FLIR C3-X

サーモグラフィー FLIR C3-Xは、カメラタイプのサーモグラフィです。

この商品の特徴は、FLIR独自のMSX機能が搭載されていること。

MSX機能とは、サーモグラフィー画像と可視画像を自動で合成することによって、測定対象物の輪郭線や文字情報を画像内に表示をする機能のことです。

リアルタイムに分析できることは非常にうれしいポイントでしょう。

 

また、測定箇所によって温度範囲の設定ができることも特徴のひとつです。

カスタム設定することで、周囲との温度差を強調したり、温度変化を明確に測定できたりします。

 

詳細は以下の通りです。

価格 161,040円
測定範囲 -20℃~+300℃
分解能 0.07℃
解像度 128×96ピクセル


必要機能がついた相場に合った商品を選ぶこと

サーモグラフィには、ガンタイプ・タブレットタイプ・ハンディタイプなどさまざまな種類があります。

用途に合わせて必要な機能を選らぶことはもちろん、相場に合った商品を選ぶことも重要となります。

スリーアールソリューションでは、今回ご紹介した製品以外にもあらゆるサーモグラフィの商品を取り扱っております。

導入をご検討の方はぜひ一度お問い合わせください。

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