小型サーモグラフィカメラのメリットとは?選び方のポイントやおすすめ商品を紹介
小型サーモグラフィカメラは、温度差を検知して色で可視化し、さまざまな計測に用いることができる装置です。
近年では、いつでもどこでも使用できる小型のサーモグラフィカメラとして活躍の場を広げています。
そこで当記事では、小型サーモグラフィカメラのメリットや選び方のポイント、おすすめ商品について紹介します。
小型のサーモグラフィに興味のある方はぜひご覧ください。
目次
小型サーモグラフィカメラの活用シーン
サーモグラフィ技術は、近年注目を浴びています。
特に小型な形状に加え高性能化が進む小型サーモグラフィカメラは、さまざまなシーンで活用されています。
小型サーモグラフィカメラは、非接触で高精度な温度情報をリアルタイムで提供できるメリットがあるためです。
そのため安全確認、診断、予防対策のための重要なツールとなり多くの業界で活用されています。
例えば建築業界では、建物の断熱性能のチェックや熱漏れの確認のため活躍しています。
また製造業では、機械の過熱や冷却不良を早期に検出して故障を予防。
医療分野においては、体温の異常を検出するためなど診断ツールとして利用されています。
このように小型サーモグラフィカメラは、さまざまな業界で優れた性能を活かし、私たちの生活をサポートする欠かせないものとなっています。
小型のサーモグラフィのメリット
小型のサーモグラフィーには、以下のようなメリットがあります。
-
・携帯性が高く持ち運びが容易
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・狭い場所や細かい箇所にも対応できる
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・大型のサーモグラフィよりも低価格
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
携帯性が高く持ち運びが容易
小型のサーモグラフィカメラの中でも特に注目すべきは、その携帯性の高さと持ち運びの容易さです。
高い携帯性と持ち運びの容易さにより、あらゆる場面での使用できることがメリットでしょう。
小型のサーモグラフィカメラが軽量でコンパクトな設計により、一般的なカメラと同様に手軽に持ち運びして使用できることを実現しています。
また電源も内蔵バッテリーを使用しているため、場所を選ばずに使用ができるのもメリットです。
例えば建築現場での設備の温度チェック、自然界での生物の活動観察、自動車のエンジンの過熱検出などさまざまな場所で活用できます。
このように小型のサーモグラフィカメラの高い携帯性と持ち運びの容易さは、多様なシチュエーションでの使用を可能にし、より広範な活用を促進しています。
狭い場所や細かい箇所にも対応できる
小型サーモグラフィカメラの優れた特性の一つに、狭い場所や細かい箇所への対応能力があります。
小型サーモグラフィカメラは、その小さなサイズと精密さにより狭い場所や細かい箇所の温度測定を可能にしてくれます。
またコンパクトな形状は、手間取ることなく狭い場所への測定も可能です。
機械の内部や電子機器の狭いスペースでのオーバーヒートを検出するために小型サーモグラフィカメラが活躍しています。
さらに医療分野では、微小な体温の変化を検出するために使用されています。
大型のサーモグラフィよりも低価格
小型のサーモグラフィカメラは、大型のサーモグラフィカメラと比較して通常、低価格であることが一般的です。
例えば小型のサーモグラフィカメラの価格は、約3万円から8万円の範囲でよく見られます。
一方、プロフェッショナルな大型のサーモグラフィカメラの価格は、数十万から200万円近くまで及びます。
これは大型のカメラが通常より解像度や測定範囲など高度な機能を持つためです。
小型のサーモグラフィカメラは、初めてのユーザーや予算が限られている方にとって価格と機能のバランスが取れたコストパフォーマンスがメリットになります。
サーモグラフィカメラの選び方のポイント
ここではサーモグラフィの選び方のポイントについて紹介します。
どのようなサーモグラフィの測定機器を選ぶべきなのか、お悩み方はこちらを参考にしてみてください。
解像度で選ぶ
サーモグラフィカメラを選ぶ際の重要な要素の一つは、解像度です。
解像度が高ければ高いほど、サーモグラフィカメラが捉える熱画像の詳細度が高まります。
また解像度が高いというのは、各ピクセルが周囲の熱を捉える能力が高いことを意味します。
例えば建物の断熱材の欠陥を検出するためには、高解像度のカメラが必要です。
また電子機器の熱分布を調査する際にも細かい部分を詳しく観察するため、高解像度が必要となります。
サーモグラフィカメラを選ぶ際は、解像度を重視することが重要です。
より詳細な熱画像を得ることが必要な場合や正確な情報を得る必要がある場合には解像度で選ぶことが大切です。
測定範囲で選ぶ
サーモグラフィカメラの測定範囲とは、カメラが対象物の温度を正確に測定できる最小値と最大値の範囲を指します。
この範囲が広いほど、より多くの環境や状況でカメラを使用することが可能です。
例えば電子機器の故障箇所を探すためにサーモグラフィカメラを使用する場合、非常に高い温度を正確に測定できるカメラが必要となります。
一方、建築の熱効率を検査するためには、低温から中温までの範囲をカバーできるカメラが必要です。
サーモグラフィカメラを選ぶ際は、測定範囲を重視することが選ぶ際の大切なポイントになります。
価格で選ぶ
価格で選ぶというのは、あらかじめ予算を設定し、予算の範囲内で性能の良いカメラを選ぶことが大切です。
サーモグラフィカメラの価格は、その機能や性能により大きく異なります。
例えば高度な解像度や広範な温度範囲が必要なプロフェッショナルな使用を想定している場合、数十万円から数百万円の高価なカメラを選ぶと良いでしょう。
一方、一般的な家庭や業務用で基本的な機能があれば十分な場合、3万円から8万円程度のコンパクトなカメラが適しています。
価格で選ぶことは、自身のニーズと予算に適したサーモグラフィカメラを選ぶための重要なポイントです。
プロ仕様のコンパクトサーモグラフィックカメラ「Pocketシリーズ」の紹介
「Pocketシリーズ」は、プロ仕様のコンパクトサーモグラフィカメラです。
サイズの小さいボディにもかかわらず、高品質なサーマルイメージングを提供し、多くの場面で使用できます。
Pocketシリーズは建築、保守、診断などの業務に最適でプロのエンジニアから初心者までおすすめのカメラです。
以降では、Pocketシリーズの特徴やおすすめな商品の紹介をしていきます。
Pocketシリーズの特徴
「Pocketシリーズ」において共通して言える特徴について紹介します。
具体的には「どんな機能があるのか」「どんなメリットがあるのか」それぞれ詳しく解説していきます。
いつでも取り出せて使える小型サイズ
「Pocketシリーズ」はその名の通り、ポケットに収まるほどの小型で軽量な赤外線サーモグラフィカメラです。
そのサイズは138.5×85.2×23.6mmとなり、重量はわずか約218gです。
またビデオ解像度は、640×480ピクセルで作動温度範囲は-20℃から+400℃となっています。
これらのスペックが示す通り、Pocketシリーズはどこへでも手軽に持ち運べ、いつでも使用可能なサーモグラフィカメラです。
Pocketシリーズは、そのコンパクトさが多種多様なシーンでの活用ができる特徴があります。
4種類の画像モードで7種類の温度分布表示
Pocketシリーズの特徴は、4種類の画像モード(サーマル、ピクチャー・イン・ピクチャー、融合、可視光)が使用可能なことです。
この機能により、測定結果をさまざまな出力で表示できるため、より知りたい情報を得られます。
さらに7種類の色分布表示を選択することができ、温度差をより明確に理解することが可能です。
ゆえにPocketシリーズは、さまざまな状況や目的に対応するための柔軟性ある活用ができます。
安心の警告アラーム機能付き
Pocketシリーズの特徴は、安心の警告アラーム機能付いていることです。
これはユーザーが事前に設定した温度を超えた場合に警告アラームが発生する機能です。
高温が危険を引き起こす可能性のある状況で早期警告を受け取れるため、危険回避につながります。
例えば機械の過熱、火災の初期段階、あるいは建物の断熱不良など異常な熱を発生する問題を即座に識別可能です。
アラーム機能によりPocketシリーズの熱画像カメラは、安全と効率の両方を兼ね備えています。
HIKMICRO Pocket1
HIKMICRO Pocket1は、手軽に温度を測定できるハンディタイプのサーマルカメラです。
コンパクトなサイズに反して高感度のサーマルセンサーと240×180ピクセルの解像度を持ち、より詳細な温度情報を提供してくれます。
特定の部分が高温になると警告を発するHIKMICRO Pocket1は、充電式バッテリーにより最大3.5時間の連続稼働が可能です。
さらに動物が生息している場所を見つける能力を持つため、自然観察にも最適なサーマルカメラとしてもおすすめです。
製品仕様
仕様 | 詳細 |
---|---|
赤外線解像度 | 192×144(27,648ピクセル) |
測定範囲 | -20℃~400℃ |
熱感度 | <0.04℃ |
LCDタッチスクリーン | 3.5型 |
可視光カメラ | 搭載 |
録画機能 | あり |
熱画像キャプチャー頻度 | 25Hz |
Wi-Fi機能 | あり |
特長
HIKMICRO Pocket1は、幅広い温度測定範囲で使用でき建物の検査、HVAC、電気および機械設備のメンテナンスに最適です。
さらに3.5型大型LCDタッチスクリーンを備えた薄型ボディで直感的な操作が可能です。
HIKMICRO Pocket1は、以下のような特徴をもっています。
- ・幅広い温度測定範囲で使用可能
- ・高い赤外線解像度と低い熱感度により、正確な温度分布を捉えられる
- ・3.5型大型LCDタッチスクリーンを備えた薄型ボディで、直感的な操作が可能
- ・可視光カメラ搭載
- ・録画機能あり
- ・熱画像キャプチャー頻度:25Hz
- ・Wi-Fi機能付き
HIKMICRO Pocket1は、赤外線解像度が高く熱感度が低いため、より正確な温度分布を捉えることが可能です。
この製品が気になる方は、スリーアールへお問合せください。
HIKMICRO Pocket2
HIKMICRO Pocket2は、プロ仕様のコンパクトサーモグラフィックカメラです。
コンパクトで軽量なボディに3.5型大型LCDタッチスクリーンを備えています。
高感度検出器、8MP光学カメラ、Wi-Fi機能が搭載されているため、幅広い温度測定範囲で使用可能です。
高い解像度と熱感度を持ち、正確な温度分布を捉えられます。
さらに薄型ボディで持ち運びが簡単であり、狭い場所や気軽に測定が可能です。
そのためHIKMICRO Pocket2は、建物の検査、HVAC、電気および機械設備のメンテナンスに最適です。
製品仕様
仕様 | 詳細 |
---|---|
赤外線解像度 | 160×120(19,200ピクセル) |
測定範囲 | -20℃~400℃ |
熱感度 | <0.05℃ |
LCDタッチスクリーン | 3.5型 |
可視光カメラ | 搭載 |
録画機能 | あり |
熱画像キャプチャー頻度 | 25Hz |
Wi-Fi機能 | あり |
特長
HIKMICRO Pocket2は、プロ仕様のコンパクトサーモグラフィックカメラで以下の特徴を持っています。
- ・コンパクトで軽量なボディに3.5型大型LCDタッチスクリーンを備えている
- ・高感度検出器、8MP光学カメラ、Wi-Fi機能が搭載されている
- ・幅広い温度測定範囲で使用できる
- ・分析ソフトウェアが付属している
HIKMICRO Pocket2は、建物の検査、HVAC、電気および機械設備のメンテナンスを行うプロの技術者にとって最適なサーモグラフィックカメラです。
温度測定範囲が広く、正確な温度分布を捉えたい人にもおすすめです。
さらに持ち運びが簡単で現場での使用が多い人にも最適な商品になります。
この製品が気になる方は、スリーアールへお問合せください。
オプション:Pocket シリーズ用マクロレンズ(HIK-A-P201MCR)
HIKMICRO Pocketシリーズ用マクロレンズ(HIK-A-P201MCR)を装着することで、極めて小さな電子部品などの検査が可能です。
500μmの詳細を観察することができ、極小部品やプリント基板といった小さな物体の正確な温度測定が可能です。
またマクロレンズを使用することで、より正確な温度分布を捉えることもできます。
こちらの製品が気になる方は、スリーアールへお問合せください。
まとめ:活用シーンに合わせて選ぶ
小型のサーモグラフィカメラは、そのコンパクトさが魅力によりプロのエンジニアから一般のユーザーから高い支持を受けて活用の場を広げています。
大型のサーモグラフィの精度には劣るものの、小型サーモグラフィの高いコストパフォーマンスが魅力です。
小型サーモグラフィは、持ち運びができ狭い場所でも測定ができるメリットがあります。
また測定精度も大型サーモグラフィに負けず高くなってきています。
そんなサーモグラフィの選び方は、活用シーンに合わせて選ぶことが大切です。
当記事で紹介したサーモグラフィカメラの選び方を参考に適切なサーモグラフィカメラを選びましょう。
また弊社スリーアールソリューションでは、さまざまな測定機器関連を取り扱っています。
測定機器でお悩みの際は、ぜひお問い合わせください。