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サーモグラフィーカメラのおすすめ機器|特徴や使い方を解説

サーモグラフィーカメラは、感染症対策時や建築現場における点検・調査の場面、精密機械の品質管理チェック時などのさまざまな場面で活用されます。

販売されているカメラのタイプも幅広く、現場に持ち運べる機器や設置型の機器などが販売されています。

現在、多様なサーモグラフィーカメラが販売されているため、「各事業者ごとに合った」機器を選ぶことが可能です。

しかし、幅広い種類のサーモグラフィーカメラが販売されている反面、目的や用途に適した機器の選び方や、注意点が分からずに困っている事業者の方もいるのではないでしょうか。

今回は、サーモグラフィーカメラの種類やおすすめの機器、選び方や注意点などを細かく解説します。

ご自身の事業所に適したサーモグラフィーカメラを導入して、日々の業務の効率化を図りましょう。

サーモグラフィーカメラとは

サーモグラフィーカメラとは、物体が有する熱量を、映像として可視化してくれるカメラです。

別名では、サーマルカメラとも呼ばれ、サーマルには「Thermal(サーマル):熱」という意味が含まれています。

サーマルカメラが熱感知してくれる部分であり、それを映像化させているのがサーモグラフィーです。

つまり、「サーマルカメラもサーモグラフィーカメラも同一の機器である」という認識で問題ありません。

仕組み

サーモグラフィーに映し出される「赤色・オレンジ色・黄色・黄緑色・青色」などの熱感知映像は、サーマルカメラによって認識されています。

サーモグラフィーカメラは、肉眼では確認できない赤外線を感知・検知して熱情報を視覚的に知らせる機器です。

以下の色合いで、検体物や検査場所の温度を、色ごとにグラデーション確認できます。

  • ・赤紫(温度が高い)
  • ・赤色
  • ・オレンジ色
  • ・黄色(中間温度)
  • ・黄緑色(中間温度)
  • ・水色
  • ・青色
  • ・紺色(温度が低い)

カメラで熱感知したデータは、自動的に画像処理にかけられます。

熱量の違いを、色彩別にカラーリングする画像処理が終了すると、視覚的に温度が分かる「一般的なサーモグラフィー映像」として認識できる仕組みです。

特徴

サーモグラフィーカメラの特徴は、検体物の表面温度を瞬時に色分けしてくれる点です。

検体物が瞬時に色分けされることで、直感的に表面温度の高低を把握できます。

また、カメラで捉えられる範囲であれば、一度に広範囲のエリアを検査したり、複数の検体を同時にチェックしたり、素早く動く検体でも確認可能。

その他、一般的なカメラ撮影とは大きく異なる点が、「暗闇の中」や透過性の悪い「煙や濃霧の中」でも、撮影・検査できる点です。

サーモグラフィーカメラは、常に物質が放出している遠赤外線を感知するため、「光源のない暗い場所」や「濃霧による視認性の低い場所」でも問題なく使用できます。

主な用途

特徴で述べたように、サーモグラフィーカメラは広範囲の熱検知や、すばやく移動する物体の検知もできるため、あらゆる用途で活用されています。

そんな、サーモグラフィーカメラが導入されている主な用途としては、以下のとおりです。

  • ・機械の品質管理・発熱検査
  • ・感染症対策における体温測定
  • ・素材加工での熱管理作業
  • ・建築現場での外壁・屋根・雨漏り調査
    など

特に近年、多くの企業が導入した用途が、感染症対策に関連する場面です。

空港の搭乗口では、感染症の水際対策としてサーモグラフィーカメラが用いられたり、商業施設の出入り口に設置されたりして活用されていました。

感染症対策以外にも、重工業を扱う業界や自動車・建築・土木業界の現場作業でも重宝されているのが、サーモグラフィーカメラです。

サーモグラフィーカメラの選び方

サーモグラフィーカメラは、さまざまな業界で、いくつもの用途で導入されているため、選ぶ基準を間違えると「使い勝手の悪い機器を購入してしまう」可能性があります。

各事業所に適したサーモグラフィーカメラを選ぶためにも、以下の要素を意識すると、実用性の高い機器を選べるでしょう。

  • ・熱画像解像度
  • ・機能性
  • ・形状
  • ・測定温度範囲
  • ・検温速度

空港や各種商業施設にサーモグラフィーカメラを導入する場合は、検温速度や検温範囲、人数、距離などに対応できる多機能型の機器がおすすめ。

作業現場に導入する場合であれば、一定の精密性に加えて、衝撃や振動が加わっても故障しない、ある程度の耐久性が欠かせません。

このように、サーモグラフィーカメラを導入する業界ごとに求められる機能が変わるため、各業界に適したタイプを選ぶのがおすすめです。

サーモグラフィーカメラの主な形状比較

サーモグラフィカメラは、定点カメラのように一定の場所に設置するタイプや、あらゆる現場に簡単に持ち運べるタイプが販売されています。

幅広い業界の、多様な用途で使えるように、複数の種類展開がなされているのも、サーモグラフィーカメラの特徴です。

以下、サーモグラフィーカメラの主なタイプと特徴です。

ご自身の事業所に適した機器を選び、日々の業務をより効率化させましょう。

タイプごとの機器

特徴

デジカメタイプ/ビデオタイプ

デジタルカメラやハンドビデオのように、片手で簡単に操作できるタイプのサーモグラフィーカメラです。移動したり検査したり、活発に動く現場作業を行う業者におすすめ。

スマートフォン取り付けタイプ

スマートフォン取り付けタイプは、スマートフォン画面でサーモグラフィー映像を確認できる簡易的なタイプです。スマートフォンのコネクトに挿入するだけで検温できるため、すばやく簡易的に作業したい事業者に適しています。

タブレットタイプ/スタンドタイプ

タブレットタイプは、飲食店や美容院、百貨店などの商業施設の出入り口に設置されているサーモグラフィーカメラです。スタンド型、一体型と呼ばれることもあり、人員を配置せずに、自動的に検温作業をしたい事業者におすすめ。

ハンディタイプ/ガンタイプ

ハンディタイプ、ガンタイプのサーモグラフィーカメラは、携行性の高い柄の付いた機器です。デジカメタイプ、スマートフォン取り付けタイプ同様に、現場作業の多い事業者に適しています。そのほか、設置型として使用することも可能。

ドームタイプ(天井設置型)

ドームタイプは、ガンタイプやスタンドタイプ同様に、設置型として一定の場所で検温する機器です。商業施設やイベント施設など、人流の多いエリアでの使用に適しています。

上記のように、サーモグラフィーカメラは複数のタイプに分けられるため、各機器の特徴を把握してたうえで、実用性を比較検討してください。

おすすめのサーモグラフィーカメラ

おすすめのサーモグラフィカメラは、業種や業態ごとに異なりますが、大切なのは自身の事業所に適したタイプを選ぶことです。

以下では、一般的に導入されているサーモグラフィカメラを紹介するので、「自身の業種・業態でも活用できそうか」をイメージしながら参考にしてください。

HIKMICRO産業機器向けハンディサーマルカメラ B10 LED付

産業機器向けの「ハンディサーマルカメラ B1oLED付き」は、サーモグラフィカメラのなかでも、特に携行性に優れたタイプです。

ガンタイプと呼ばれる、手にフィットする柄が付いているのが特徴。

産業機器向けということもあり、現場作業の一環として加工部材や精密機械の表面温度をチェックする場合におすすめできます。

また、ガンタイプは携帯しながらの検温以外にも、特定の場所に設置しながらの検温作業も可能です。

現場の状況に応じて、複数の使い方をしたい事業者の方にも使いやすい機器となっています。

ICI赤外線サーモグラフィ T-Cam 300

ICI赤外線サーモグラフィ T-Cam 300も、スリーアールソリューションから販売されているサーモグラフィーカメラの1つです。

先ほど紹介した「HIKMICRO産業機器向けハンディサーマルカメラ B10 LED付」と同じガンタイプの機器。

主に、屋外で検温作業を行う事業者におすすめできる機器といえます。

ほかのサーモグラフィーカメラとは異なり、黒と赤を基調としたデザイン性の高いタイプなので、イベント関連でも活用できるでしょう。

HIKMICROWifi対応 産業機器向けコンパクトサーマルカメラ Pocket2 LED付

Wi-Fi対応型の「産業機器向けコンパクトサーマルカメラ(Pocket2 LED付き)」は、スリーアールソリューションから販売されている機器です。

コンパクトでスリムな形態をしているため、片手での操作も可能。

工場での品質管理チェックや、その他の移動をともなう現場検温のような場面でも、スムーズに作業を進められます。

また、Wi-Fi対応しているほか、LED機能も搭載しているため、コンパクトながら幅広い場面でも活用できるサーモグラフィーカメラだといえます。

3R-TMC04体表面温度測定サーマルカメラ

3R-TMC04「体表面温度測定サーマルカメラ」は、作業員が操作しなくても、機器をセッティングしておくだけで、自動的に検温作業をしてくれます。

一度に広範囲・複数の検体物の表面温度を検温できます。

主に、ショッピングモールやオフィスエントランス、イベント会場などの出入り口に設置して、感染症対策の一環として活用されている機器です。

そんな3R-TMC04体表面温度測定サーマルカメラの特徴は以下のとおり。

  • ・スタッフ配置不要
  • ・最大4m離れていてもしっかりと検知
  • ・マスク未着用検出の機能もあり
  • ・歩行中の人でも検温可能

イベントや商業施設での検温作業が必要な場合は、こちらの3R-TMC04体表面温度測定サーマルカメラを導入することで、少ない人員でも効率的に作業ができます。

サーモグラフィーカメラの主なメーカー一覧

先ほど、サーモグラフィーカメラには主要なタイプが複数あることをお伝えしましたが、それらを扱うメーカーもさまざまです。

例えば、以下のようなサーモグラフィーカメラのメーカーがあります。

  • ・HIKMICRO
  • ・アズワン
  • ・Guide sensmart
  • ・iRay
  • ・サーマルカメラジャパン
    など

なかには外資系の企業として、アメリカ企業やドイツ企業などもあります。

いずれも品質や機能面などで大きな差はありませんが、用途に合わないサーモグラフィーカメラを購入してしまうと、満足度が低下してしまうでしょう。

そのほか、海外メーカーの場合、故障時のサポート体制にも注意する必要があるため、あわせて認識しておくことをおすすめします。

ご紹介したメーカーの製品はスリーアールソリューションでもお取り扱いございます。

以下のバナーよりお気軽にお問合せください。

サーモグラフィーカメラの活用事例

サーモグラフィーカメラは、遠赤外線を感知する仕組みのため、検体物の表面温度を検温したい場面で広く活用されています。

産業機器向けに開発・製造されたサーモグラフィーカメラや、感染症対策を目的に開発されたものなど、活用事例はさまざま。

産業機器業界でも、細分化されて活用されているので、以下の活用事例を参考に、ご自身の事業所と比較してみましょう。

  • ・電気機器・工事関連
  • ・建築業界
  • ・自動車製造業
  • ・航空宇宙産業
  • ・機械全般を製造する業種
  • ・大小さまざまな電子機器関連の業界
  • イベント関連
    など

上記以外の場面でも、サーモグラフィーカメラは検温機器として活躍してくれます。

特に、感染症対策アイテムとして導入されるケースが目立つため、小さな事務所でも十分に活躍してくれるといえるでしょう。

サーモグラフィーカメラの注意点

サーモグラフィーカメラで検温を行う場合は、検査対象物または人物と周辺の温度差に注意しましょう。

例えば、屋外で検温する場合に周辺温度が高すぎると、正確な温度の算出が難しくなります。

物体が放出する熱放射量(放射率)と周辺環境の条件によっても、検温結果が大きく異なってくる可能性があります。

また、放射線が反射する環境も重要でり、鏡面反射と呼ばれる現象の割合によっても結果が異なるため、あわせて注意が必要です。

気象条件以外での基本的な注意点としては、「取扱説明書に書かれていない使用方法」をすると、故障の原因にもなるため、無理な使い方にも注意しましょう。

サーモグラフィーカメラのメンテナンス方法

サーモグラフィーカメラに使用されているレンズは、一般的なカメラとは異なる素材が使われているので、取り扱いには注意してください。

レンズ部分には、ゲルマニウムと呼ばれる高価な素材が使われています。

測定性能を低下させないためにも、レンズ表面に消毒スプレーや専用クリーナー以外の塗布剤を使わないようにしましょう。

レンズ周りは、乾いた布で軽く拭いて、ホコリ汚れを落としたり手の脂汚れを拭いたり、丁寧なメンテナンスを心がけてください。

まとめ:サーモグラフィーカメラは用途に合った機器の購入をおすすめします

サーモグラフィーカメラは、遠赤外線を感知した機械が、自動画像処理によってわかりやすく「色分けした映像」を映しだしてくれる機器です。

主に感染症予防対策の場面や、製造業における品質管理チェックなどの場面で利用されています。

片手で持ち運べるタイプや、固定タイプ、スマートフォン取り付けタイプなどが製造・開発・販売されており、さまざまな業種業態で広く活用されています。

ご自身の事業所に適したタイプのサーモグラフィーカメラを選ぶためには、以下の点に注意して選びましょう。

  • ・熱画像解像度
  • ・機能性
  • ・形状
  • ・測定温度範囲
  • 検温速度

これらの機能を意識して選ぶことで、用途に合った最適なサーモグラフィーカメラを選ぶことが可能です。

現在、さまざまな場面でサーモグラフィカメラが活用されているので、日々の業務の効率化を図るうえでも、新たな機器の導入はおすすめできます。

今回の内容を参考に、ぜひご自身の事業所に合ったサーモグラフィーカメラを選んでください。

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