顕微鏡の導入で基板ハンダ作業の品質向上と作業効率改善
新たに導入した「3R-MSLCD43」顕微鏡は、基板上のハンダ付け作業における品質向上と作業効率の改善に貢献しました。この記事では、その導入前の課題と導入後の改善について事例を交えて紹介します。

今までの観察方法
これまでは、金属顕微鏡を使用して基板上の集積回路や抵抗器、コンデンサのハンダ付け作業を行っていました。しかし、集積回路の端子が目視できない細さでハンダが糸を引いて短絡を引き起こす問題や、微小な隙間で通電しない原因が発生していました。また、金属顕微鏡では生産量が多い際に作業のスピードが遅く、順番待ちなどのボトルネックが発生していました。
課題
- ハンダ付けの精度不足: 集積回路の端子や抵抗器、コンデンサにおける微細なハンダ付け作業で、不良の原因となる。
- 作業効率の低下: 金属顕微鏡の使用では、生産が多い時に作業時間がかかり、順番待ちが発生してボトルネックができる。
導入後の解決事項
新たに導入した「3R-MSLCD43」顕微鏡を作業員1名ずつに支給することで、作業のスピードと正確性が向上しました。画面を見ながら作業できるため、作業員の疲労が軽減され、不良の検出率が向上しました。また、不良が発生した場合、前工程に写真で説明でき、改善が進んでいます。
- 作業員一人一台: スピードと正確性の向上が実現。
- 疲労軽減: 画面を見ながら作業ができ、作業員の疲労が軽減。
- 不良の改善: 不良があった場合、前工程に写真で説明でき改善が進む。