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熱中症対策グッズの選び方について|長時間使えるタイプを解説

近年、地球温暖化の影響により夏本番を迎える前から猛暑日になるケースが発生しています。

そのため、5月・6月からでも熱中症を防ぐためのグッズが欠かせません。

屋外作業をはじめ、暑さが厳しい環境で長時間作業をしている業種の方々は要注意です。

しかし、現在ではさまざまな熱中症対策グッズが販売されているため、どのような商品を選べばいいのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

熱中症対策は、正しい知識で対処しなければ重大なケースに発展してしまうこともあります。

今回は、熱中症対策グッズを購入する際の選び方や種類、熱中症対策で推奨されている服装や、注意が必要な場所などについて解説します。

夏本番の危険な暑さを前に、従業員やご自身の安全を守りながら日々の仕事に取り組んでいきましょう。

熱中症カタログ

熱中症が起きる仕組み

熱中症は、体の正常な温度調節機能がバランスを崩した場合に発生するケースがあります。

普段のわたしたちの体は、汗をかいたり皮膚から熱を放出したりしながら、自然に体温を調節してくれています。

しかし、睡眠不足や風邪などで体調を崩している際は、体温の調節機能がうまく働いてくれません。

その結果、外気温の上昇とともに体温が上がってしまい、体内の熱を放出できずに熱中症になる傾向があります。

熱中症は体調不良や運動量、外気温の環境によって発生リスクが比例するため、体調が優れない際には特に注意しましょう。

熱中症対策を行う目的

熱中症の要因は以下の3点だといわれています。

  • ・外気温・湿度をはじめとした「外部的環境」
  • ・寝不足や二日酔いなどによる「身体的要因」
  • ・屋内外運動や現場作業を含めた「行動的要因」

普段よりも気温が高かったり、体調に不安を感じたりする場合は、無理な行動を避けることで熱中症になるリスクを減らせます。

外気温の暑さを和らげるため

出典:総務省消防庁-令和5年度の救急搬送状況より

濡れタオルを首に当てる対策や、こまめな水分補給で体内温度を下げる熱中症対策を行う目的は、外気温の暑さから体を守るためです。

熱中症になる危険性は屋外だけではないため、屋内で過ごす場合にも扇風機やクーラーによる暑さ対策が求められます。

総務省消防庁の発表によると、2023年(令和5年度)5/1(月)〜5/7(日)のGW期間中に全国で救急搬送された人数は全国で約500人。

そのうち、屋外(公共屋外)で熱中症になった方の割合は、全体の約20%。

屋内(住居屋内)で熱中症になった方の割合は、全体の約30%という結果になりました。

屋内にいるからといって油断せずに、クーラーや扇風機などを使いながら外気温の暑さを和らげる対策は重要です。

参照:総務省消防庁:「全国の熱中症による救急搬送状況 令和5年5月1日~5月7日(速報値)」

暑さから体を守るため

わたしたちの体は、普段から自然に体温調整をしてくれていますが、夏前の厳しい暑さを迎える時期は、意識的に熱中症対策グッズで暑さから体を守らなければいけません。

健康的な方でも、寝不足や風邪で体調を崩しているタイミングでは、普段以上に熱中症になるリスクが高まります。

特に盛夏期は、体が熱を溜めすぎないように、いつも以上に熱中症に気をつけなければいけません。

30度以上の日が増える5月以降は、熱中症対策グッズを効果的に活用して、小さな体調の変化にも意識してください。

水分・塩分補給で長時間の屋外行動の負荷を減らす

気温が高いと汗の量も増えるため、失った体内のミネラル成分を、こまめな水分補給や塩分補給により補給する熱中症対策が有効です。

また帽子を被ったり日傘をさしたり、休憩を多めに取って直射日光に長時間当たらないようにするだけでも、熱中症のリスクを下げることができます。

土木・建設の現場作業や交通整備などの仕事で、長時間屋外で作業しなければいけない場合は、いつも以上に水分補給を徹底しましょう。

熱中症対策グッズの選び方

現在販売されている熱中症対策グッズは、飲料タイプやタオルタイプ、扇風機タイプなどさまざまです。

ご自身や従業員の方が、普段から長時間仕事をする環境に合ったグッズを選び、熱中症になるリスクを少しでも下げましょう。

なお、主な熱中症対策グッズとしては以下のグッズが効果的とされています。

  • ・飲料タイプ
  • ・タオルタイプ
  • ・帽子・日傘タイプ
  • ・扇風機タイプ
  • ・ファン機能付きベスト・ウェアタイプ
    など

飲料タイプ

経口補給液やスポーツドリンクは、体内に流れる成分と似ているため、素早く水分補給したい際に最適です。

汗をかくことでカルシウムやマグネシウム、ナトリウムを含むミネラル成分が失われてしまいます。

体内から一定以上の水分が失われると、脱水症状になることも。

経口補給液やスポーツドリンクには、ブドウ糖や果糖も含まれていて飲みやすいため、屋外作業・運動をする方は飲料タイプのグッズを選ぶようにしましょう。

タオルタイプ

水に濡らして首や顔を冷やすタオルタイプの特徴は、洗濯して何度でも使える扱いやすさです。

使い捨てタイプや再利用タイプ、UVカット機能、ケース付きタイプ、ジェル型、抗菌・防臭加工タイプ、デザイン性の高いタオルなどのさまざまな種類が販売されています。

屋外移動が多かったり、屋内で長時間のデスクワークをしたりする方や、女性の方にも使いやすい熱中症対策グッズです。

帽子・日傘タイプ

帽子や日傘タイプの熱中症対策グッズは、飲料タイプと同じく一般的に広く活用されているアイテムです。

コンパクトに収納・持ち運べる帽子や、折りたたみ式の日傘は、外出先でも荷物にならないため、幅広い業種の方に向いているといえます。

熱中症対策の帽子のなかには、人気アウトドアブランドのからも販売されているタイプも。

お手入れや使い勝手、耐久性にも優れているので、夏場以外でも使用できます。

日傘タイプについても、さまざまなメーカーから晴雨兼用傘が販売されているため、梅雨の時期から活用することも可能です。

扇風機タイプ

扇風機タイプは、主にポータブル式の手で気軽に持ち運べるグッズです。

2015年以降より、通勤・通学中に活用している会社員や学生の姿を頻繁に見かけるになりました。

ハンディタイプや、首に巻きつけるタイプ、デスク設置タイプなどが販売されています。

用途ごとに複数のタイプが販売されているため、屋外で長時間作業をする方はもちろん、屋内業務の方でも使うことが可能。

ファン機能付きのベスト・ウェアタイプ

ファン機能付きのベスト・ウェアタイプは、主に屋外作業を行う業種の方が着用する作業着タイプのグッズです。

主な種類としては、以下の作業着に分けられます。

  • ・ベスト型
  • ・作業服型(空調服)
  • ・その他アウトドアシーンや運動に使える空調ウェア

熱中症対策のほかに、UVカット機能、帯電防止機能などのさまざまな機能を備えたウェアタイプが販売されています。

デザイン性の高いタイプも販売されているため、屋外で作業をする方は以外にもプライベートで使用したい方にも最適です。

熱中症が発生しやすい場所

多くの方が、もっとも熱中症対策に気を付けなければいけないと思っている場所が「屋外」です。

しかし、東京消防庁が過去に発表したデータによると、もっとも熱中症が発生している場所は、住宅等居住場所(屋内)でした。

令和元年から過去5年間の統計によると、屋内で熱中症になった方の割合は、全体の40.2%。

2番目に多かったのが「道路・交通施設(バス・電車)」で、全体の30.5%で、3番目が「公園・遊園地・運動場等」で全体の6.7%となっています。

屋外では多くの方が、細心の注意を払って熱中症対策を行っているからこそ、屋外で熱中症になる人数が少ないとも考えられるでしょう。

一方、屋内だと直射日光に当たらないため、油断して水分補給を怠ったりそのほかの熱中症対策が不十分なために、熱中症になりやすい環境になっている状況です。

屋内外に限らず、気温35度を超える猛暑日には、こまめな水分補給や十分な食事・睡眠をとるように注意して過ごしてください。

参照:夏東京消防庁「夏本番前から熱中症予防対策を!! (令和元年の熱中症による救急搬送状況の概要)」

熱中症予防グッズの価格帯

熱中症予防に効果のあるグッズからは、さまざまな種類が販売されていますが、金額の高いものでも1万円台から購入できます。

1万円台を超える高価な熱中症予防グッズとしては、コンパクトな空調機能を備えた作業着やベストタイプのウェアです。

造園業や土木・建築現場で、日頃から屋外作業を行なっている方に適したグッズだといえます。

そのほか、冷感タオルや冷却パック、冷感シート、水分補給ゼリーなどの小物グッズがまとめ売りされて1万円を超えている場合もあります。

低価格な熱中症対策グッズなら500円台から購入可能。

それ以外でも、1アイテム5,000円ほどの予算感でみておけば問題ないでしょう。

熱中症予防グッズの使用が推奨される業種

気温の上昇が著しくなる5月以降は、熱中症患者も増えるため、屋外作業をする業種の方は特に注意が必要です。

そのほか、高温多湿な作業環境で仕事をしている方も熱中症対策を徹底しましょう。

なお、令和4年から空調の設定温度に関する条例が一部改正されました。

「事業者が空気調和設備を設けている場合の、室の気温の努力目標値について、18度以上28度以 下とすること。」

抜粋:厚生労働省 事務所衛生基準規則の一部を改正する省令案 概要

屋外で長時間作業する業種

屋外で長時間の肉体的な労働をしなければいけない方は、ほかの業種と比べて特に注意しなければいけません。

盛夏期の直射日光を長時間にわたって浴び続けると、急激に体温が上がってしまうため熱中症になる可能性が高まります。

屋外作業を中心に行う業種の方は、ファン機能付き作業着、冷感タオル、経口補給液などのグッズを効果的に活用して身の安全を守りましょう。

具体的に注意が必要な業種は以下のとおりです。

  • ・建設作業員
  • ・土木作業員
  • ・電気・水道作業員
  • ・道路整備員
  • ・警備員
    など

そのほか、屋外で長時間作業をすることが事前に分かっている場合は、前日からの寝不足や二日酔いなどにも気をつけてください。

夏場以外の季節では多少の無理ができても、危険な暑さに襲われる夏場では、小さな油断から大きな事故につながる可能性もあります。

屋外作業では、いつも以上にこまめに水分補給を意識したり、周囲で一緒に作業している方の体調の変化にも意識を向けたり、複数人体制で対策しましょう。

密閉空間で上時間作業する業種

窓の数が少なくて換気が難しい密閉空間で長時間作業をする業種の方も、熱中症に注意が必要です。

熱中症になる原因の1つには高温多湿が関係しており、真夏の密閉空間は気温が高いうえに湿度も上がりやすい傾向にあります。

密閉空間で作業をする主な業種は以下のとおりです。

  • ・物流倉庫で作業する業種
  • ・運送業手(トラック、タクシードライバーなど)
  • ・密閉された屋内で長時間作業をしているデスクワーカー

密閉されていて換気が難しい場合でも、クーラーを使ったりこまめな水分補給をしたり、可能な範囲内でできる熱中症対策をとっていきましょう。

熱中症で注意すべき服装

盛夏期前後の熱中症に注意すべき服装は以下のとおりです。

  • ・ヒートテックが備えるような保温性の高い素材を避ける
  • ・透湿性の悪い素材を避ける
  • ・通気性機能が低い素材を避ける

上記の素材は、体に溜まった熱を放出しにくい特徴が挙げられます。

冬季シーズンには優れた保温性を発揮してくれますが、真夏の使用には向いていません。

現在では、透湿性や通気性に優れた、体の熱を放出してくれる衣類も販売されています。

特に、冷却機能を有する作業服や熱中症対策衣類の種類も多様です。

そのほか、厚生労働省が発表する、直射日光が当たる条件下での屋外作業時には、通気性の高い帽子の併用が推奨されています。

厚生労働省から発表されている「熱中症対策で注意すべき服装」では、さらに詳しい内容も掲載されているので、ぜひ併せてご参照ください。

参照:厚生労働省「職場における熱中症予防マニュアル」

まとめ:熱中症対策グッズは長時間持続するタイプを選ぶようにしましょう

暑さが厳しくなる5月〜6月以降からは、以下の熱中症対策グッズを活用するようにしましょう。

  • ・飲料タイプ
  • ・タオルタイプ
  • ・帽子・日傘タイプ
  • ・扇風機タイプ
  • ・ファン機能付きベスト・ウェアタイプ
    など

熱中症対策グッズには、さまざまなタイプが販売されているため、業種ごとに最適なタイプのグッズを選ぶことが可能です。

長時間の屋外作業を行う業種の方は、特に飲料タイプやファン機能付きのウェア(空調服)などの活用による徹底した熱中症対策が重要。

なお、熱中症に特に注意すべき業種は「屋外作業をする業種の方」や「密閉空間で長時間作業をする業種の方」などです。

そのほか、東京消防庁からは、屋外で熱中症になる方よりも「屋内で熱中症になる方の数の方が多い」という数字も出ています。

屋内で業務をしている場合でも、クーラーやこまめな水分補給などを徹底して、熱中症に油断しないことが大切だといえるでしょう。

現在では、多様な熱中症対策グッズによって、夏場の厳しい暑さから身を守るための行動が取れます。

今回の内容を参考にしていただき、従業員やご自身の安全を守ってください。

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