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今回の記事ではこの二酸化炭素濃度計の数値の見方から換気の基準、ポイントなど一挙に解説します。

二酸化炭素濃度計の数値の見方とは?換気の基準やポイントも解説!

新型コロナウイルス感染拡大によって使用頻度が増え見かける機会も多くなった二酸化炭素濃度計。

表示の色などでなんとなく見方がわかることもありますが、中の数字が一体何を示すか知っている人は案外少ないのではないでしょうか。

でも部屋やオフィスの空気の状況を知り快適な空間を整えていくにはこの数字がかなり重要。

今回の記事ではこの二酸化炭素濃度計の数値の見方から換気の基準、ポイントなど一挙に解説します。

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二酸化炭素濃度計(Co2モニター)とは

大気中の二酸化炭素を計測することで、どれくらい空間に人が密状態になっているかを計測し、換気の基準をする目安を知るために使用される濃度計です。Co2モニターとも呼ばれています。

大気中における二酸化炭素の割合は0.040%ですが、密室だと人間の呼吸によって徐々に濃度が高まってしまいます。

二酸化炭素濃度があまりにも高まると健康面や衛生面に影響が及ぶため、建築基準法では延床面積が平方3,000m以上ある建物は二酸化炭素濃度が1,000ppmを超えてはいけません

二酸化炭素は特定の波長の赤外線を吸収する特性を持っており、二酸化炭素濃度計はこの性質を利用して濃度を計測します。

二酸化炭素濃度計(Co2モニター)が使用される現場

二酸化炭素濃度計は一見、専門家にしか使用できない難しい機器だと思われがちです。

しかし、飲食店やオフィス、および公共施設など私たちの身の回りにある、あらゆる建物の中で使用されています。

二酸化炭素濃度計がこれらの施設で使用される際の利用方法をご紹介します。

飲食店やオフィスをはじめとした室内空間の二酸化炭素充満防止

二酸化炭素濃度計を設置する目的は空間における二酸化炭素の充満防止です。

特に飲食店などで厨房でガスレンジを使用したり直接熱風放出型ファンヒータやストーブなど二酸化炭素を排出する機器を使用していたり密閉空間だと二酸化炭素の濃度が上がりやすくなります。

二酸化炭素濃度が上昇すると倦怠感や眠気などその空間にいる人にとって有害です。

また湿気や空気質(IAQ)の問題なども発生します。しかし、特に季節が厳しい夏や冬など常時換気をすることが厳しいです。

そのため、空間の中の二酸化炭素濃度を常時測定することで現在の空間の状況を把握し、適切な時間やタイミングで換気をするために飲食店やオフィスをはじめとしたあらゆる現場で使用されます。

新型コロナウイルス感染予防対策のための密閉防止

また、新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに室内の3密解消が叫ばれ、学校や医療機関、および公共施設のほか飲食店をはじめとした店舗やオフィス、およびイベント会場でも広く普及しました。

2020年11月5日の西村大臣の会見では、新型コロナウイルス感染防止対策として、密閉を防ぎ換気状態を確認するために二酸化炭素濃度計による計測の必要性が話されました。

新型コロナウイルスは空気感染の報告がないものの感染者より放たれた飛沫は短時間空気中を漂うことがあり、それを吸い込み感染してしまうおそれがあります。

そのため、感染源になり得る飛沫が同じ場所で漂い続けることを防ぐために、換気が良好な状態の基準として二酸化炭素濃度1,000ppm以下が提示され、これを満たすために多くの施設や企業、場所で二酸化炭素濃度計が導入されています。

二酸化炭素濃度計(Co2モニター)の数値の見方


数値の単位はppmで、これは1立方メートルに含まれる二酸化炭素の割合のことです。

通常、大気中における二酸化炭素の割合は400ppmとされています。

しかし、密室だと人間の呼吸によって徐々に二酸化炭素の濃度が高まっていきます。

換気の必要度を知る上で重要な、二酸化炭素濃度の区分は大きく以下のとおりです。

低い:350〜1,000ppm

換気が十分に実施されているとされる屋内の二酸化炭素濃度数値です。これらの数値以下であれば基本的には換気に問題がないと言えます。

普通:1,001〜1,500ppm

オフィスなどの労働現場における基準値です。換気不足により生産性低下を防止する目安はここまでです。

やや高い:1,501〜2,000ppm

二酸化炭素濃度が上がり酸素濃度が低くなることで頭痛や眠たくなる人など体調不良者が出る可能性が出てくる目安の値です。

また意思決定能力や問題解決能力などが低下するほか、タイピングミスが増えるなどオフィスなどにおいて生産性の低下に影響することもわかっており、換気をする必要があります。

数値が1,001〜1,500ppmの「普通」の基準まで下がるまでは部屋の使用も控える方が良いでしょう。

高い:2,001ppm〜5,000ppm

頭痛や眠気、倦怠感などの体調不良者が続出するほか、注意散漫にもなってしまう高い値です。

一刻も早い換気が求められます。

数値が下がるまで窓を全開にして換気を行うほか、数値が1,001〜1,500ppmの「普通」の基準まで下がるまでは部屋の使用を控えましょう。

非常に高い:5,000ppm以上

空間における作業場所としての限界値です。

空間にいる人の心拍数の増加や血圧が高くなるなどの変化が現れ始めます。一刻も早く換気を行い、部屋の使用をすぐにやめて退出しましょう。

室内の二酸化炭素濃度が上昇する原因

二酸化炭素濃度が上昇してしまうのには明確な原因があり、これは対策次第で解消することもできます。

この項目を意識しないといつの間にか二酸化炭素濃度が上昇しすぎていて室内の人の体調が悪くなってしまうなど、実際に人に悪影響がある可能性も。

ついつい忘れがちですが日頃から以下の項目について意識をすることが大切です。

24時間以上換気をしていない

部屋や空間の二酸化炭素濃度が上昇してしまう1番の原因は、換気が24時間行なわれていないことです。

例えば家にある24時間換気を音や電気代が気になるといった理由で止めてしまうと、空気が入れ替わらないため自分たちから吐き出される二酸化炭素によって、どんどん二酸化炭素濃度が上がっていきます。

実際に、24時間換気を止めたら二酸化炭素濃度はどの程度上がるのか検証した結果があります。

24時間換気を止めた寝室で大人2人が寝ていたときの二酸化炭素濃度の数値は、眠り始めた12時あたりから徐々に上がり、最大で2,500ppmに近い数値となりました

一方で24時間換気を稼働させていたケースでは、どの時間帯でも基準値である1,000ppmを超えることはありませんでした。

このように家や空間において、うるさいから・必要ないからと換気を止めてしまうと、気づかない内に二酸化炭素濃度が高く健康に悪い部屋になってしまいます。

そのため、起きているときや寝ているときに関わらず原則、換気のスイッチは消さないようにしましょう。

建物の気密性能が低く、壁や天井のスキマが多い

家の気密性能も換気において非常に大切です。一見、家の隙間が多ければ空気がたくさん入り換気されやすいように思われがちです。

しかし、家の隙間が多く機密性能が低く家のスキマが多いと、設計した換気経路がみだされ、家の中で換気できている部分と、ずっと空気が停滞している部分ができてしまいます

そのため24時間換気を稼動させていても空気がしっかりと入れ替わらず、結果的に二酸化炭素濃度を上げてしまいます。

一方でスキマがなく気密性能が高い家では、24時間換気が正常に稼動し、空気が設計した通りの換気経路をたどります。

そのため、常に新鮮な空気を取り入れ汚れた空気を排出して二酸化炭素濃度を希釈し、基準値以下の二酸化炭素を保つことが可能です。

このように二酸化炭素濃度をあげないためにも、家の隙間は極力埋めて機密性を高くする方が良いでしょう。

室内で石油ファンヒーターを使用している

冬場に使用する石油ファンヒーターも二酸化炭素濃度を上げる大きな原因の一つと言われています。

石油ファンヒーターは大量の二酸化炭素を排出してしまい、換気されていない部屋で使った場合、たったの数分で二酸化炭素量が3,000ppmに到達します。

また、石油ファンヒーターは石油1ℓの消費に対し、1.14~1.2ℓという大量の水蒸気が発生することから、二酸化炭素濃度を上げるだけではなく、結露リスクが高まることも。

24時間換気をしていて機密性が担保されている建物は換気システムをメンテナンスすれば特別換気は必要ありません。

しかし、石油ファンヒーターなど二酸化炭素を大量に排出する器具などを使用しているときは、1時間に何回も換気して、二酸化炭素や湿気を家の外に出す必要があります。

二酸化炭素濃度を下げる窓開け換気のコツ

各部屋ごとに24時間換気ができるシステムは必要ありませんが、家全体で見た時の換気機能が十分でない場合は、定期的に窓開け換気をする必要があります。

窓開け換気とは、外気につながる窓やドアを開けることで行う換気のことです。

この換気方法にもポイントやコツがあるのでご紹介します。

窓の開ける位置

窓開け換気する場合、近くの窓ではなく対角に空気の出入り口を作ると空気の流れができてより効果的です。

高い位置と低い位置にある窓など高さに差をつけるのもポイント。

室内に窓がひとつしかない場合は、窓の反対側や対角線上の出入口を開けて、空気の流れを作りましょう。

また、空気が流れ込んでくる方を15cmほど、出ていくほうをそれ以上大きく開けることで流れを強めることができます。

換気をする時間

複数の窓で換気する場合は1時間に1回、5分程度開けることで換気が機能します。

換気扇も回すと、ただと窓を開けるより空気の流れを作れるので、可能であれば換気扇も回しましょう。

2ヶ所開けられない場合

窓が複数ない場合や窓が小さい、換気装置のみの室内などの場合は、換気扇の設定を「強」にして、開けた窓に向けてサーキュレーターを回すことで強制的に空気を入れ換えることもできます。

サーキュレーターを出入口や窓など、戸外に向けて回しても効果的に換気にができます。

適切な温度と湿度を保つ

常時換気をすることは二酸化炭素充満防止にはとても良いのですが、冬季ではとくに室温や湿度の低下が感染リスクをあげてしまうこともあり一概にいいとは言えません。

そのため常時換気をする場合は室温は18℃以上、湿度は40%以上を保てるように注意しましょう。

二酸化炭素濃度計(Co2モニター)の価格相場

二酸化炭素濃度計は2,000円程度の安価で購入できるものから100,000円以上するものまで価格に大きな幅があります

一般的に価格が上がるほど警告アラーム機能が付くなど高性能になる場合が多いです。

しかし、最近は新型コロナウイルス感染拡大の影響で様々な二酸化炭素濃度計が発売されており、安価で高性能のものもあれば反対にそうではないものもあり一概には言えません。

二酸化炭素濃度計を選ぶポイントとしては、常時付けるものなので充電や電池がどれくらい持つのかは重要です。

また、日常的に見るものなので表示板の数字の大きさなど見やすさにも注目しましょう。

まとめ:二酸化炭素濃度計で空間の換気基準を明確にし、クリーンな空気を保つこと

二酸化炭素は私たちの呼気に含まれているので、換気を怠ると充満しやすくなりがちです。

特に夏や冬など、常時換気をすることが厳しい季節や、石油ストーブなどのガス機器を使用すると、知らない間に簡単に二酸化炭素が充満してしまいます。

二酸化炭素濃度が上昇すると、倦怠感や眠気などその空間にいる人にとって有害です。

時には人命にも関わってきます。

万が一の事態を未然に防止するため、空間の中の二酸化炭素濃度を常時測定することで、現在の空間の状況を把握していきましょう。

そして一定時間ごとに適切な換気を行い、中にいる人が快適で健康に過ごせるクリーンな空間を保っていきましょう。

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