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アルコールチェッカーの正しい使い方は?選び方・注意点も解説!

現行法では、営業車やトラック・タクシーなどを運転する場合には、飲酒運転を防ぐためのアルコールチェックが必須です。2022年4月からは目視でのアルコールチェック、2022年10月からはアルコールチェッカーでの確認が義務化されます。(※)

10月以降の義務化の予定が当分延期となりました(2022年7月14日警察庁発表)。

しかし、アルコールチェッカーの利用方法がわからない企業や事業所もあるかと思います。

今回は、アルコールチェッカーとは何かを紹介し、アルコールチェッカーの選び方や正しい使い方、アルコールチェッカーを使う際の注意点、点検方法まで徹底的に解説します。

本記事を読むことでアルコールチェッカーに関する知識が備えられます。ぜひ参考にしてみてください。

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アルコールチェッカーとは?

アルコールチェッカーとは、息を吹きかけることで体内のアルコール濃度を数値化する機器のことです。

呼気でアルコール値を測定できる理由やアルコールチェッカーの使用目的、種類などを解説していきます。

呼気でアルコール値を測定できる理由

  1. 摂取したアルコールが、時間をかけて肝臓で分解される。
  2. 分解に伴い、アルコール成分が血液とともに体をめぐり、アルコール成分が肺に到達。
  3. 到達したアルコール成分の一部が呼気として排出。

上記の流れにより、息を吹きかけるだけでアルコール値が測定できます。

アルコールチェッカーの使用目的

主な使用目的は、仕事で運転する人のアルコール値が0であるかを判断するためです。荷物を運ぶトラック運転手や、人を目的地まで運ぶバス・タクシーだけでなく、営業車や社用車などを運転する場合にも、アルコールチェッカーが使用されます。緑ナンバーでも白ナンバーでも、アルコールチェックは必須となっています。

アルコールチェッカーの種類2つ

アルコールチェッカーには、2つの種類があります。

・半導体式ガスセンサー

・電気化学式(燃料電池式センサー)

それぞれの種類の特性によって精度の高さやメンテナンスのコストの違いがあるため、使用頻度に合わせて購入するようにしましょう。では、2つの種類のアルコールチェッカーについて詳しく見ていきます。

半導体式ガスセンサー

半導体式ガスセンサーは、センサーの表面に付着する酸素量に応じて、電気の抵抗値が変化する特性を利用してアルコール値を測定します。酸素量が多いほど抵抗値が高く、少ないほど抵抗値は低くなる仕組みです。

アルコールが体内に残留している場合は、酸素量の減少により抵抗値が低くなります。そのため、抵抗値が低いほど、アルコール値が高いことを意味します。

メリット・デメリットは以下の通りです。

  メリット デメリット
半導体式ガスセンサー ・価格が安い
・小型のため持ち運びできる
・短時間で測定できる
・感度が高い
・アルコール以外の成分に反応しやすい
・センサーの寿命が短め

電気化学式(燃料電池式)センサー

電気化学式(燃料電池式)センサーは、発生する電流値の変化を利用してアルコール値を測定します。

体内に残留しているアルコール量が多いほど、電流値が大きくなります。

メリット・デメリットは以下の通りです。

  メリット デメリット
電気化学式(燃料電池式)センサー ・精度が高い
・アルコール以外の成分に反応しにくい
・消費電力が必要ない
・耐久性が高い
・価格が高い
・定期的にメンテナンスが必要なためコストが高い
・測定に時間がかかる

アルコールチェッカーの選び方

アルコールチェッカーには、半導体式ガスセンサーと電気化学式(燃料電池式センサー)の2種類あることがわかりました。これら2種類のアルコールチェッカーは、さまざまなメーカーから多くのタイプが販売されています。では、どのような点を考慮して選べばいいのでしょうか。企業や事業所で使用する場合には、

・携帯ができる

・ユニバーサルデザインで、誰でも使いやすくわかりやすい

という特徴のあるものを選ぶことが賢明です。この章では、上記2つの特徴に加え、どのような方法でアルコールチェッカーを選べばいいのかを解説します。

タイプで選ぶ方法

アルコールチェッカーは、据え置き型とハンディ型があります。企業や事業所によって、どちらが使いやすいかは異なります。以下の特徴をもとに、選んでみましょう。

精度で選ぶ方法

運転の際、体内に少しでもアルコールが残っていると飲酒運転になります。業務中に飲酒運転が発覚した場合、運転者が罰されることはもちろん、事業停止や運送事業許可の取り消しなど相当の罰則を受けなければなりません。そのため、アルコールチェッカーの精度が高いほど、安心できると言えます。

半導体式ガスセンサーと電気化学式(燃料電池式センサー)では、電気化学式(燃料電池式センサー)の方が精度が高いと言われています。

アルコール成分にのみセンサーが感知し、その他の成分には反応しないことが特長です。価格は少し高くなりますが、精度の高さで選ぶのであれば、電気化学式(燃料電池式センサー)をおすすめします。

機能の充実度で選ぶ方法

アルコールチェッカ―の中には、アルコールチェック以外にもさまざまな機能が搭載されている機器があります。たとえば、位置情報測定機能や顔写真撮影機能は、出張先や外出先でチェックする際に便利です。

また、スマホアプリ連動機能では、いつ・どこで・誰が検査したのかを遠隔で記録や保存ができます。さまざまな機能を持つアルコールチェッカーがありますので、用途・目的に合わせて選んでください。

アルコールチェッカーの正しい使い方

アルコールチェックは、正しく使用しなければ、正確に測定できません。では、いつ・どのように使用すればいいのでしょうか。

アルコールチェッカーを使うタイミングはいつ?

アルコールチェッカーを使うタイミングは、運転の前後です。

2022年4月から、運転前後の酒気を帯びていないかの確認、10月からはアルコールチェッカーの使用・酒気帯び結果の記録・保存が必要となりました。業務を開始する運転前はもちろん、業務終了の運転後にもアルコールチェックをしなければならないので、覚えておいてください。

また、記録の際には安全運転管理者のチェックが必要です。

アルコールチェッカーの正しい使い方

アルコールチェッカーには、

  • ・吹きかけタイプ
  • ・ストロータイプ
  • ・マウスピースタイプ

の3つがあります。それぞれの測定方法を紹介します。

①吹きかけタイプ

機器本体の吹き込み口に良きを吹きかけ、アルコール値を測定します。

②ストロータイプ

機器にストローを差し込み、ストローを咥えて息を吹き込み、アルコール値を測定します。吹きかけタイプと比較し、息が1直線で機器にかかるため、精度が高いです。

③マウスピースタイプ

アルコールチェッカー専用のマウスピースを使用して、息を吹き込みます。周囲の空気の影響を受けにくいため、精度が高いと言われています。

アルコールチェッカーを使う際の注意点

アルコールチェッカーを使用する際には、

  • ・うがいをしてから測定する
  • ・アルコールを摂取しない
  • ・測定前に飲食を避ける
  • ・しっかりと息を吹きかける

など4つの注意点を考慮する必要があります。

①うがいをしてから測定する

口内に食べ物や飲み物は残ってると、誤検知する場合があります。飴やガム、スナック菓子の清涼剤、キシリトールやメントール、
プリンやキャラメルの香料などが誤って検知されることが多いです。アルコールチェックをする前にうがいをし、誤検知を防ぎましょう。

②アルコールが含まれる可能性がある飲料や食品を摂取しない

アルコール飲料に限らず、アルコールチェック前に摂取しないほうがいい飲料や食品もあります。

ノンアルコールビールやチョコレート、栄養ドリンクなど、アルコール成分を含まないと考えられる食品類にも微量のアルコールを含んでいる場合があります。

また、キムチや味噌汁、パンなどの発酵食品もアルコールチェッカーに反応する可能性があるので注意が必要です。

③測定前に飲食を避ける

飲食直後は、正確なアルコール値が測定できない場合があります。アルコールチェックは飲食後うがいをし、最低15分以上時間を空けるとよいです。

チェック後に飲食をする場合は、食べ物や飲み物にアルコールが含まれていないか、成分表をしっかり確認するようにしてください。

④しっかりと息を吹きかける

しっかりと息を吹きかけなければ、アルコールチェッカーは正しく測定できません。「二日酔いだから…」「ちょっとアルコール飲料をのんだから…」といって少量の息しか吹きかけないのはNGです。

安全な運転業務を行うために、しっかりと息を吹きかけ、チェックするようにしましょう。

また、機器に息をかけることができれば鼻息でのチェックも可能です。しかし、正確にチェックを行いたいのであれば、口で息を吹きかけるようにしましょう。

データ記録も行うことが必要

2022年4月より、業務に運行管理を含む企業には、業務前のデータ記録が義務化されました。

記録する媒体に指定はありませんが、データでの保存をおすすめします。紙での記録・保存は、汚れや破損が起きやすいため避けましょう。記録すべき内容は以下の通りです。

  • ・検査日時
  • ・実施者氏名
  • ・実施確認者氏名
  • ・検査結果

アルコールチェッカーの点検方法

アルコールチェッカーは、機器ごとに使用回数や耐用年数が決められています。できる限り長期間使用するための、日常点検と定期メンテナンス方法について説明します。

日常点検

日常点検では、以下の内容を確認してください。

  • ・損傷がないか
  • ・電源が入るか
  • ・正常な呼気で反応がでないか
  • ・アルコールを含んだ呼気に反応があるか
  • ・正常な呼気で再測定をして反応がでないか

何か一つでも異常が見られる場合は、メーカーに問い合わせましょう。

定期メンテナンス

定期メンテナンス方法は機器によって異なります。付属の説明書をよく読み、正しくメンテナンスしましょう。

まとめ:アルコールチェッカーの正しい使い方を知って安全な運転業務を

今回は、アルコールチェッカーの正しい使い方をはじめ、アルコールチェッカーの種類、選び方などを解説しました。

アルコールチェックは、安全な運転業務を行うために義務づけられています。悲惨な事故を起こさないためにも、業務開始前後にはアルコールチェックを必ず行うようにしましょう

また、アルコールチェッカーの日常点検や定期メンテナンスを行い、アルコールを正しく検知する環境を整えてください。

 

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