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工業用内視鏡の現在の市場は?今後の展望や使用状況について解説

工業用内視鏡とは、金属内部の曲がりくねった先や1ミリ以下の極細穴など通常目視では見えない部分が確認できる内視鏡です。

現在の製造業では、自動車や航空機の部品の形状は複雑形状していることが増えてきました。

そのため、クロス穴のバリ、鋳造品の残砂など加工時に確認しておかないと、後々リコールなど重大な事案に発展しかねません。

工業用内視鏡を活用すれば、わずかな隙間があれば内部の確認ができるため、不良流出を少しでも防げ、余分なトラブルを低減させる事ができます。

その特徴から、製造業、土木・建設業、電気・ガス業など多くの現場や品質管理の現場で活躍しています。

そこで本記事では、市場規模の今後の展望や状況について解説していきます。

工業用内視鏡の市場規模や今後について知りたい方はお読みください。

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工業用内視鏡の市場について

出典元:株式会社グローバルインフォメーション『内視鏡市場調査』より

株式会社グローバルインフォメーションの『内視鏡市場調査レポート』によると、内視鏡の世界市場規模は、2020年に108億米ドルとなり、2021年から2028年にかけて年平均成長率(CAGR)8.0%で拡大すると予測されています。

開腹侵襲(かいふくしんしゅう)手術と比較して低侵襲手術の利点に関する意識の高まりや、がん、心臓病、糖尿病などの慢性疾患の有病率の上昇などが、市場を牽引する主な要因です。

また、内視鏡の技術が進歩し、様々な診断・治療プロセスでの利用が増加していることも、内視鏡の世界的な需要を押し上げる主な要因の1つになっています。

工業用内視鏡も同様です。大昔のように目視で確認するような品質レベルから、製造する部品の精密さが増したことで、目視では確認できない繊細な検査が必要になってきています。

そのため、工業用内視鏡も製造の現場や品質管理の現場で活躍の場を広げ、市場規模を広げています。

様々な業種や用途で工業用内視鏡の市場規模が拡大

工業用内鏡は、1ミリ以下の極細穴から詳細な確認ができるようになるなど進化しています。

そのため、以下のような様々な業種で活躍の場を広げています。

製造業

・土木・建設業

・電気・ガス業

・災害時の救助活動など

ここでは、工業用内鏡がそれぞれの業種でどのような活躍しているのか紹介していきましょう。

製造業

自動車、航空機、船舶、鉄道など精密で複雑形状の製造業の現場で工業用内鏡は、活躍しています。

使用される場面は、エンジン部品のバリ、鋳巣、鋳造部品の残り砂や交差穴付近の品質検査などです。

現在の製造業で製造される部品は、複雑形状な部品が多く、精密さが増してきています。

そのため、目視では確認できない隙間部分まで詳細な確認が必要です。

クロス穴のバリ、鋳造品の残砂など加工時の確認を軽視すれば、後々リコールなど重大な事案に発展しかねません。

不良流出を少しでも防ぐため、工業用内視鏡は製造業において活躍の場を広げています。

土木・建設業

道路や橋梁、その他建築物の点検・修理作業など検査ミスから人命に関わる状況も想定される土木・建設業でも工業用内視鏡が活躍しています。

橋梁では、落橋防止装置を取り付ける際、既存の橋脚や橋台に深さ50cm程度の穴を開け、鉄筋やアンカーを取り付ける必要があります。その際、内部の鉄筋を切断しないようにしなければなりません。

そこで工業用内視鏡を使用し、ドリルで開けた穴の内部を一つひとつチェックし、鉄筋を傷付けていないか、確認に使用されています。

その他にも下記のような様々な使用用途があります。

・壁内の断熱材、鉄骨の診断、内部配線の断線確認

・壁・床下・天井裏などの観察

・電設配管やガス配管、上下水道、排水管、情報通信配管

・消火系配管や排水系配管の定期検査など

工業用内視鏡は、精密な検査をする以外にも、人が入り込めない危険な場所や目視では確認できない状況下で活躍しています。

電気・ガス業

火力発電所、原子力発電所、風力発電所、その他発電所など電気・ガス業でも工業内視鏡は使用されています。

例えば、原子力タンクを冷やすための冷却水用配管・冷たい空気用配管の中の腐食・ヒビといった確認作業です。

またその他にも下記のような使用用途があります。

・給排水管の錆、腐食、詰まり等の点検

・各発電所設備の保守管理

・トランス・配電盤内部などの観察

・ボイラー、熱交換器などの品質検査、保守管理

・ダクト内の保守点検など

危険な場所が多い電気・ガス業では、工業用内視鏡を使用することで、安全な確認作業するために使用されています。

災害時の救助活動

工業用内視鏡は、レスキュー隊による人命救助など災害対策の場面でも活躍しています。

スコープを瓦礫の隙間から差し入れ、先端のCCDカメラから送られてくる映像をモニターで確認しながら、生存者の探索を行うのです。

人が近づくことが難しい、倒壊家屋の中に閉じこめられた人々を捜索する場面で利用されています。

また特別な仕掛けがほどこされた人命救助用の内視鏡があります。

手の届かない生存者に、新鮮な空気を送る、有毒ガスの発生を検知する、また音声通信機能を活かして、瓦礫内部の音を拾うなど、他の用途ではみられない特殊な救助機能も搭載し、災害救助の最前線をサポートする内視鏡も活躍しています。

スリーアールソリューションの工業用内視鏡

弊社スリーアールソリューションでも様々な機能をもつ工業用内視鏡を販売しています。

現在では、製造業や建設業、電気・ガス業など様々な業種の企業から愛用して頂いている次第です。

ここからは、弊社が取り扱う工業用内視鏡を紹介していきます。

 

・独自の3D計測機能を搭載、高低差のある被写体の測定が可能 ・湾曲操作をサポートする電動ジョイスティックで指への負担を軽減

・高画質100万画素CMOSでクリアな映像

・10.5型LCD大画面モニタで映像をはっきりと確認

・直感的な操作が可能なタッチパネル式

・HDMIでTVモニタに鮮明な映像を出力

・本体を首にかけて使用できるストラップ付属

・メインの計測機能に加え、基本機能も高い水準のハイエンドモデルです。

※開発中につき仕様変更の可能性があります。製品の詳細はしばらくお待ちください。

先端部外径 φ3.7mm/φ4.5mm/φ6.0mm/φ9.0mm、最長6m対応の工業用内視鏡です。

ケーブルの種類がフレキシブルケーブル、またはインターロックケーブル(形状保持)にわかれます。

Φ6.0mm/Φ9.0mmはワンタッチで側視切替が可能なデュアル機能付きケーブルです。

・モニター共通の豊富なケーブル
点検場所に応じて最適なケーブルを先端径、有効長からお選びいただけます。直視・側視をボタン一つで切り替えられるデュアルレンズ搭載のフレキシブルケーブルがございます。

・映像を静止画・動画で保存でき検査後の再確認が可能
クリアな映像で配管内やエンジン部品などの細かい箇所までしっかり確認できます。また、撮影以外にも観察中の映像を一時的停止できるフリーズ機能搭載。簡単により正確な点検が可能です。

・モニタスタンド付きで手がふさがらない
手がふさがらず快適に点検ができるスタンド付き。シリコン製のカバーが付属しているのでアスファルトの上に置いても安心です。

φ3.9mm、φ5.5mm、φ8.0mm、φ9.0mm等の豊富なオプションケーブルや、付属品で様々な状況に対応できる工業用内視鏡です。

・手元のモニタでリアルタイムに確認
エンジンや機械などの複雑に入り組んだ狭い隙間や、配管、高所にあることが多い空調機器、換気扇の内部の確認に最適です。直接見ることが難しい場所でもこの内視鏡がとらえた映像を手元のモニターに映し出し、確認できます。

・暗くてわかりにくい配管内もLEDライトで明るく撮影
事故や破損を未然に防ぐための検査の際には、正確に映し出さなければ判断ができません。この工業用内視鏡は先端部にLEDが4個搭載されていて、さらに8段階の調光が可能です。

 φ5.5mm フレキシブル内視鏡で管の中や天井裏・パイプ内部など暗い場所を検査。3.5インチTFTカラー液晶を搭載し、付属のSDカードに静止画/動画の撮影データを保存できます。

・計量・簡単操作
撮影しにくい場所や物の撮影をボタン1つで強力サポート。 該当のボタンを押すだけなので誰でも簡単に操作ができます。

・焦点距離0mmから仕様が可能
近い距離から焦点を合わせることができる短焦点のフレキシブルケーブル。
側視の場合では焦点距離 0mm から直視の場合でも焦点距離約10mm から合わせることが可能です。

外径わずかφ3.9mm/有効長1.0mの極細ケーブル。他の内視鏡では狭くて見ることができなかった狭い場所や細い管内でもご利用頂けます。

また、ケーブル自体が柔らかいソフトケーブルなので、対象物に傷をつけることなく、対象物の形に合わせて柔軟に形を変えながら狭い場所まで入り込むことが可能です。

・直径わずか3.9mmの極細ケーブル
他の内視鏡では狭くて見ることができなかった狭い場所や細い管内でもご利用頂けます。

また、ケーブル自体が柔らかいソフトケーブルなので、対象物に傷をつけることなく、対象物の形に合わせて柔軟に形を変えながら狭い場所まで入り込むことが可能です。

・防塵・防水に耐油機能付き
防塵・防水のIP67のみではなくさらに耐油機能もプラス。油分が付着する恐れのある自動車のエンジンルームなどでも安心して検査を行うことができます。

まとめ:今後も工業用内視鏡市場の拡大が予想される

工業用内視鏡は、製造業・建設業・電気・ガス業や災害時など多くの業界で活躍の場を広げ、工業用内視鏡の年平均成長率(CAGR)も増加傾向にあります。

近年では、安全な作業が重要視、製造部品の精密さが増しているといった状況です。

そのため各企業では、工業用内視鏡は安全で効率・効果的な道具として利用されています。

また工業用内視鏡もより、デジタル化が進み使用用途を広げ、今後も市場規模が拡大していくことが予想されています。

様々な業界で使用される工業用内視鏡の活用を検討してみましょう。

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