3Rスリーアールソリューション株式会社
TEL:092-260-3030 平日 9:00~18:00
メニュー

自転車のヘルメット着用努力義務化で高校生に普及させるポイントや補助金について

高校生にとって自転車は普段の通学や移動手段として、非常に大きな役割を果たしています。

実は2023年4月1日から道路交通法の改正により、自転車に乗るすべての人にヘルメットの着用が努力義務化されたのですが、果たしてどのくらいヘルメットを着用している人がいるのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では道路交通法の改正に伴い努力義務化されたヘルメットの着用を、特に高校生に注目して解説していきます。

高校生にヘルメット着用を普及させるポイントや補助金についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください

自転車用ヘルメット

努力義務化でどう変わる?高校生のヘルメット着用率と自転車事故の現状

道路交通法の改正に伴い、ヘルメットの着用が義務される中で、高校生年代のヘルメット着用はどのような状況なのでしょうか。

また、ヘルメットの着用が自転車事故にどのような影響をもたらりしているのか、データを基に解説していきます。

高校生年代のヘルメット着用率

高校生年代のヘルメットの着用率は、2022年にau損保が実施した調査によると12.0%に留まっています。(いつも着用している+ときどき着用している)

引用:「~中高生の自転車の乗車用ヘルメットに関する調査~」au損害保険株式会社/PR TIMES 

中学生年代のヘルメット着用率が39.2%である点を踏まえ、全体のヘルメット着用率が25.6%であることから、高校生年代でのヘルメット着用率の低さが大きく影響していると考えられます。

今回の調査では高校生250人を対象にしており、12.0%を人数に換算すると30人はヘルメット未装着であり、仮に1,000人を対象にして調査をしたとしても120人しかヘルメットを着用していない計算です。

改めて調査の結果から高校生年代でのヘルメット着用率は低いことがわかります。

高校生年代の自転車事故の現状

高校生年代の自転車事故の現状は、2021年に警察庁交通局が公開した資料によると、15~19歳の自転車対歩行者事故における死者・負傷者が306人中87人で発生しています。

引用:警察庁交通局「令和2年における交通事故の発生状況等について」

15歳から19歳の年代では他の年代と比較すると約4倍以上の死者・重傷者となっており、高校生年代で特に多くなっていると言えるのではないでしょうか。

そのため、高校生年代のヘルメット着用率が低い点については、2023年4月1日からの道路交通法の改正により、しっかりとヘルメットの着用を普及していかなければなりません。

高校生が自転車に乗る際にヘルメット着用が進まない理由

高校生が自転車に乗る際にヘルメット着用が進まない理由を3つ解説します。

  • ・世間での着用率が低いから
  • ・校則の有無が影響しているから
  • ・身だしなみに影響が出るから

高校生ならではの理由もありつつ、全世代に共通の理由もあるため、ぜひ参考にしてください。

世間での着用率が低いから

高校生年代でヘルメットの着用が進まない理由として、世間での着用率が低い点が挙げられます。

2020年に自転車ヘルメット委員会が実施した全国47都道府県での実態調査によると、ヘルメット着用率は11.3%に留まっており、どの年代においても着用率が低いことがわかります。(いつもかぶる+かぶることが多い)

参考:自転車ヘルメット委員会「~自転車ヘルメット着用についての全国実態調査を実施

確かに、全体のヘルメット着用率が低ければ高校生年代でのヘルメット着用率も高くなりづらいと言えるでしょう。

さらに、高校生の親世代においてもヘルメットの着用率が低ければ、自分の子どもにヘルメットを着用させるといった意識が向きづらいのも事実です。

そのため、世間でのヘルメット着用率が低いことも影響し、高校生年代でのヘルメット着用率が低くなっていると言えます。

校則の有無が影響しているから

高校によって一概に言えない部分もありますが、ヘルメットの着用を校則で定めているかどうかもヘルメットの着用率に影響しています。

2022年にau損保が実施した調査にて、子どもが自転車を通学に利用している方に向けてヘルメットの着用に関する校則の有無を調査した結果、中学生年代で74.3%、高校生年代で15.4%で校則が定められている結果でした。

引用:「~中高生の自転車の乗車用ヘルメットに関する調査~」au損害保険株式会社/PR TIMES 

上記の結果から、高校生年代でヘルメットの着用が進まない理由として、校則で定められているかどうかは大きく影響していると言えます。

身だしなみに影響が出るから

自転車に乗る際、ヘルメットの着用によって身だしなみに影響が出る点もヘルメットの着用が進まない理由のひとつです。

ヘルメットの着用により、通学前にセットした髪型が崩れてしまったり、そもそもヘルメットの着用が「ダサい」と感じている高校生もいます。

高校生年代は、自分の身だしなみに気を使う子が増えてくる年頃です。

さらに、周りの友達がヘルメットを着用していないとなると、ヘルメットを着用している側の方が「おかしい」と判断されてしまうことも。

ヘルメットは着用した方が安全面でメリットはありますが、高校生のような年頃になると自分の身だしなみの方に気が向いてしまい、ヘルメットの着用から遠ざかってしまうのではないでしょうか。

努力義務でも高校生に自転車ヘルメット着用を定着させるポイント

努力義務とはいえ、2023年4月1日より道路交通法の改正によってヘルメットの着用が義務付けられるため、高校生においてもヘルメットの着用を普及しなければなりません。

高校生年代でヘルメットの着用が進まない理由がある一方で、高校生年代にヘルメットの着用を定着させるポイントは下記の3点です。

  • ・校則としてヘルメット着用を定める
  • ・補助金を活用する
  • ・高校生自ら着用したいと思わせる

それぞれ解説していきます。

校則としてヘルメット着用を定める

高校生にヘルメットを着用してもらうために、校則としてヘルメット着用を定めるのは効果的です。

前項にて解説したように、校則の有無によりヘルメットの着用率は大きく変わってきます。

高校生にとっての校則は、会社員にとっての就業規則のようなものであり、守らなければなりません。

校則によってヘルメットの着用を定めたとなると、高校生もヘルメットを着用するようになるのではないでしょうか。

現に、中学生年代ではヘルメットの着用が進んでおり、その多くで校則にヘルメットの着用が定められています。

学校ごとで校則に違いはあり、すべての高校で校則にヘルメットの着用を定めることは難しいかもしれませんが、校則においてヘルメットの着用を定めるのは非常に効果的と言えます。

補助金を活用する

地方自治体が用意するヘルメットの購入費用に関する補助金を活用するのもポイントです。

高校生年代に限らず2023年4月1日からの道路交通法の改正に合わせ、ヘルメットの購入費用として補助金が用意されるケースがあります。

例えば静岡県藤枝市では、ヘルメットの購入費用として2,000円の補助をするとして発表がされました。

すべての地方自治体で実施しているわけではありませんが、自身の住んでいる自治体ではどのような支援が受けられるのかを確認したのち、補助金があるようであれば補助金を利用してヘルメットの準備をしてみてください。

参考:yahooニュース「自転車用ヘルメット購入費を2,000円補助します 法律改正で着用が努力義務化=静岡・藤枝市」

高校生自ら着用したいと思わせる

高校生自ら着用したいと思わせることも重要なポイントです。

やはり、高校生年代でヘルメットの着用が進まない理由として「ダサい」や「髪型が崩れてしまう」といった自分の身だしなみに関わる部分があります。

長野県で実施された「高校生サイクルサミット」と題して、高校生により「ヘルメットの着用率を上げるには」のテーマで行われた話し合いでも、身だしなみにかかわる部分がヘルメットの着用に障害となっている旨の意見が出ていました。

その後に実施されたファッションショーでは帽子のようなデザインのヘルメットや髪型に影響が少ないヘルメットが紹介されると、参加した高校生からも「自ら着用したい」と前向きな意見が出ています。

そのため、今後、高校生年代においてヘルメットの着用を定着させるために、高校生自らが着用したいと思わせるのも重要なポイントです。

参考:NHKニュース「自転車“ヘルメット努力義務”で 高校生が着用へアイデア 長野」

高校生が望む自転車に乗る際のヘルメットについて

高校生のヘルメット着用を進めるためにも、高校生がヘルメットにどのようなことを望んでいるのかを把握しておく必要があります。

特に、今後、道路交通法の改正に合わせ自社でヘルメットの用意をする企業の担当者にとっては気になるはずです。

ここでは高校生がヘルメットに望むポイントについて解説するので、製品開発の参考にしてください。

「着用したい」と感じるデザイン

高校生が自ら「着用したい」と感じるデザインのヘルメットがあれば、高校生の間でもヘルメットの着用が定着するのではないでしょうか。

例えば、帽子のようにツバが付いているデザインであれば、ヘルメットもおしゃれの一部として身だしなみに取り入れてもらえるかもしれません

その他にも色や柄など、デザインにも工夫を施すことで、高校生にも取り入れてもらいやすいヘルメットになるはずです。

髪型が崩れない工夫

高校生がヘルメットを着用しない理由として「髪型が崩れてしまう」点もあるため、ヘルメット自体に髪型が崩れないような工夫を施すのもポイントです。

例えば、ヘルメットの重さを軽くして髪が押さえつけれれにくいものや、ヘルメットに穴が空いていて、通気性が保たれているものなどが挙げられます。

当然、ヘルメットの軽量化や穴あきとなると全体のデザインにも影響が出てきます。

そのため、高校生が自ら「着用したい」と思ってもらえるデザインを確保しつつ、髪型が崩れない工夫を凝らしたヘルメットが必要です。

まとめ:高校生の自転車ヘルメット着用努力義務化は企業も普及に一役買って出るべき

2023年4月1日からヘルメットの着用が努力義務化されますが、高校生年代においてはヘルメットの着用率がまだまだ低い現状です。

その理由として校則の有無や、ヘルメットの着用による身だしなみへの影響など様々な影響はありますが、道路交通法に則り高校生年代でもヘルメットの着用を勧めていかなければなりません。

企業として高校生年代のヘルメット着用を普及させるには、工夫が施されたヘルメットの開発も必要になってくるのではないでしょうか。

スリーアールソリューション社では、各分野の製品開発に携わってきた経験と知識をもとに、さまざまな製品のOEMにも対応しています。

もしヘルメットの開発による高校生年代でのヘルメット着用の普及に一役買いたい企業の担当者は、ぜひご相談ください。

弊社取り扱いの自転車ヘルメットはこちら

自転車用ヘルメット
pagetop