子どもの熱中症対策10選| おすすめグッズの紹介も
子ども(乳幼児)は体温調節機能が十分に発達しきっていないため、大人より熱中症にかかりやすいと言われています。
総務省によると、令和3年5月31日から6月6日までの間に、全国で638人が救急搬送されています。
(総務省「令和4年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況 」)
そんな、命の危険にもつながる熱中症を防ぐためにはどうすればいいのでしょうか。
今回は子どもの熱中症対策とおすすめグッズを中心に紹介していきます。
保育園や幼稚園など子どもに関する施設の担当者は要チェックです。
目次
熱中症はいつから?時期や気温について
熱中症は体温調整がうまくいかず、体内に熱がこもることで症状が出る病気です。
熱中症が起こり始めるのは5月ごろから。
その中でも、梅雨の晴れ間や梅雨明けなど急激に暑くなった際に熱中症を発症しやすくなります。
熱中症は気温25℃以上で発症しやすくなりますが、最高気温が30℃以上の夏日に救急搬送が発生し始め、最高気温が35℃以上の猛暑日には増加し始めます。
子どもが大人より暑さに弱い理由
子どもが大人より暑さに弱い理由は以下の通りです。
- ・体温調節機能が未発達だから
- ・照り返しの影響を受けやすいから
- ・体内の水分量が多いから
- ・自分自身で予防・症状の訴えができないから
順に解説していきます。
体温調節機能が未発達だから
乳幼児は大人と比較して、体温調節機能が未発達です。
その中でも汗をかく機能が未発達であるため、大人のように大量の汗をかけません。
汗をかくまでに時間がかかり、体温を下げるのにも時間がかかってしまうため、身体に熱がこもりやすいのです。
照り返しの影響を受けやすいから
熱中症になる原因のひとつに、地面やビルなどからの照り返しがあります。
例えば真夏、プールの地面で裸足になったらものすごく熱かった!という経験はありませんか?
つまり地面に近い空間は熱が高くなっているということです。
子どもは身長が低いため、大人と比べて熱い地面からの照り返しを強く受けやすくなります。
大人が感じている以上に暑さを感じてしまうため、熱中症にかかりやすいのです。
また、ベビーカーにも熱がこもりがちです。
たとえ日光を遮ったとしても照り返しを受けているため、長時間使用すると熱中症になる可能性がありますので注意してください。
体内の水分量が多いから
子どもの体内の水分量は70%と、大人の60%より10%多いため、気温の影響を受けやすいです。
身体の熱を放出しにくくなるだけでなく、周囲の熱を吸収する恐れもあります。
また、大人と比べて水分排出のコントロールが十分にできないため、出ていく水分量が増え脱水症状に陥りやすく、熱中症を発症してしまうのです。
自分自身で予防・症状の訴えができないから
子どもは大人と違い、自分の調子・体調を訴えられないことがあります。
乳幼児は上手く言葉にできないため、体調が悪いことをはっきり伝えることができません。
また幼児であっても、遊びが楽しくて身体の異変に気付けないことがあります。
そのため、症状が悪化してから大人が気付く可能性が高いのです。
子どもの熱中症の症状
子どもの熱中症の症状は以下の通りです。
軽度 | 立ち眩み |
めまい | |
ふらつき | |
足のつり | |
のどの渇き | |
尿の色が濃い | |
身体が暑い | |
中等度 | 頭痛 |
吐き気・嘔吐 | |
下痢 | |
寒気 | |
呼びかけの反応が薄い | |
いつもと異なる行動をする | |
重度 | 汗をかかない |
まっすぐ歩けない | |
ぐったりしている | |
意識消失 | |
全身の痙攣 |
子どもの熱中症対策10選
子どもの熱中症対策は、乳幼児と児童・中高生で異なる部分があります。
共通する部分もありますので、しっかり確認していきましょう。
乳幼児への対策
乳幼児への対策は以下の通りです。
- ・しっかりと水分をとる
- ・こまめに日陰で休憩する
- ・服装に注意する
- ・ベビーカーの使用方法に注意する
- ・乳幼児の様子を気にかける
順にみていきましょう。
しっかりと水分をとる
熱中症対策として非常に重要なのが、しっかりと水分をとることです。
乳児は体重1kgあたり120ml〜150ml。
幼児は体重1kgあたり90ml〜100ml。
が目安です。
新陳代謝が活発な乳幼児は、汗・尿から水分が出やすいです。
そのため水分が不足するまでが速く、脱水症状を起こしやすいと言われています。
水筒・ペットボトルを持ち歩き、定期的に水分を補給しましょう。
水分の多い食事を与えることも効果的です。
こまめに日陰で休憩する
子どもは照り返しを受けやすいです。
そのため、ひなたより熱を吸収していない日陰で休憩することをおすすめします。
また、外で遊んでいると遊びに夢中になり、熱中症のサインに気づかない場合があります。
熱中症にならないため・サインに気づくためにもこまめに日陰で休憩させ、水分補給をすすめるようにしましょう。
服装に注意する
乳幼児は自律神経の働きが未発達のため、体温調整がうまくできません。
熱のこもらない素材や通気性のいい服、薄い色の服を着用させたり、帽子をかぶせたりして体温調整をしやすくしましょう。
また、暑さによって脱着できる服装もおすすめです。
ベビーカーの使用方法に注意する
ベビーカーはシェードを使用していても、照り返しの影響を受けやすく、熱がこもりやすいです。
「少しの時間だから…」と日なたに置いていたり、長時間暑い場所で過ごしたりすると熱中症の可能性が高まります。
子どもの高さの温度・湿度はどの程度かを気にかけ、注意するようにしましょう。
乳幼児の様子を気にかける
乳幼児は自分で症状を訴えられないことが多いです。
そのため、
- ・汗の量は多くないか
- ・汗をかいているか
- ・顔がほてっていないか
- ・意識が朦朧としていないか
などを注意してみるようにしましょう。
また、少しの時間であっても放置するのは厳禁。
例え寝ていても、放置してはいけません。
児童・中高生への対策
児童・中高生への対策は以下の通りです。
- ・定期的な休憩・水分補給をする
- ・長時間直射日光に当たらないようにする
- ・風の当たらない締め切った空間にこもらない
- ・適切にクーラーを使用する
- ・無理をしない
順にみていきましょう。
定期的な休憩・水分補給をする
乳幼児と同じく、定期的な休憩・水分補給は欠かせません。
9〜12歳では100~250mLを20分毎、思春期では1時間で1~1.5Lの水分補給が必要だと言われています。
頻度や量が多いと感じる方もいるかもしれませんが、熱中症を防ぐために重要な事項です。
運動時でも定期的に休憩・水分補給をとるようにしましょう。
長時間直射日光に当たらないようにする
長時間直射日光に当たっていると、身体に熱がこもってしまいます。
特に通学中・帰宅中は日なたを歩くことが多いでしょう。
また、スポーツをする時も直射日光を浴びがちです。
日傘や帽子を活用しながら日よけ対策を行いましょう。
風の当たらない締め切った空間にこもらない
風の当たらない空間は非常に危険です。
熱が室内にこもり、熱中症リスクが高まります。
例えば、バスケットボールやバレーボールなど体育館での競技、音楽室での演奏には注意が必要です。
また、剣道など防具をつける競技も熱がこもりますので、冷房器具の使用や定期的な換気など、対策をしてください。
適切にクーラーを使用する
クーラーで冷たい空気に長時間あたりすぎるとクーラー病になりやすくなります。
暑い外と冷たい部屋を行き来することで自律神経のバランスが崩れ、体調が悪くなる原因にも。
また、暑さに慣れることを「温熱順化」と言うのですが、暑い気温に体が慣れることで発汗などの体温調整がしやすくなります。
クーラーで体を冷やしてばかりいると温熱順化が十分にできなくなるため、設定温度は28度前後にしておくのがおすすめです。
無理をしない
熱中症に負けないよう適度な運動は重要ですが、無理をすると逆効果です。
部活動や屋外でのスポーツ観戦など、つい熱中しやすくなるものにも注意です。
長時間立っていたり興奮して体温があがったりすると、熱中症にかかりやすくなります。
熱中症になりやすいシーンでは、かならず水分補給の対策をお忘れなく。
子どもの熱中症対策おすすめグッズ
子どもの熱中症対策には、グッズを活用することもおすすめです。
おすすめグッズを5つご紹介します。
ネッククーラー&ウォーマー ひやぬっくコードレス
ネッククーラー&ウォーマー ひやぬっくコードレスとは、首にかけるだけでひんやり気持ちのいい快適な温度で体を冷やしてくれるアイテムです。
なんと外気温より-16℃の冷たさ。
冷たさは25℃~15℃まで設定できるため、心地よい温度で過ごすことが可能です。
扇風機の生ぬるい風を受けるより、一気にクールダウンできます。
首元は太い血管が通っているため、身体の熱を冷やすためにネッククーラー&ウォーマー ひやぬっくコードレスは非常に有効的。
室内でも、屋外でも、遊びやお出かけ時に活用できます。
また、ネッククーラー&ウォーマー ひやぬっくコードレスは冬の寒い時期でも使えます。
ウォーマーモードで首を温められるため、季節問わずご使用いただけます。
冷風扇 ヒヤミストスリー
冷風扇 ヒヤミストスリーは、マイナス8.1℃のミスト風が広がる家電です。
ミストを送風することで、扇風機よりも部屋の空気を冷やすことができます。
USBで充電できるため、屋外でも使用可能。
モバイルバッテリーからの給電もでき、充電が切れた際も安心です。
また、クーラーより経済的であることも特徴的です。
1か月あたりの電気料金を比較すると、冷風扇 ヒヤミストスリーを使えばクーラーを使う時より約13,920円の節約になるのです。
冷風扇 ヒヤミストスリーは月64円しかかからないため、非常に経済的なことがわかります。
クリップ扇風機 Anemo
クリップ扇風機 Anemoは、外でも室内でも使えるコンパクトな扇風機です。
コードレスかつクリップ・スタンドの2wayで使えるため、便利な扇風機だと言えます。
大きな扇風機だと持ち運びが難しいですよね。
しかし、クリップ扇風機 Anemoであれば使いたい時にすぐにそばに置くことが可能です。
また、サーキュレーターとしても使用できるため、洗濯物を部屋干しする際や、エアコンの併用で部屋を涼しくしたい際にも使用できます。
さらに、LEDライトがついているため、非常時や就寝前、キャンプでも使えます。
2WAYハンディ扇風機
2WAYハンディ扇風機は、持ち運び・据え置きの両方が可能なハンディ扇風機です。
外出時、扇風機がなければすぐに身体を冷やすことは難しいです。
子どもが暑さを感じていても、扇風機がなければ体温調整が難しいでしょう。
一般的な文庫本と変わらない重さであるため、持ち運びも楽々です。
自動車用 柄を曲げられる 折りたたみ傘型サンシェード
自動車用 柄を曲げられる 折りたたみ傘型サンシェーは、吸盤が外れたり、収納場所に困ったり、設置が面倒に感じたりなどの悩みを解決するアイテムです。
3秒で簡単に取り付けられ、95%のUVをカットできます。
ダッシュボードを傷つけたり、バックミラーに干渉したりする心配がないため、どんな車でも安心して取り付けられるでしょう。
商品情報▶自動車用 柄を曲げられる 折りたたみ傘型サンシェード
まとめ:子どもも大人も熱中症対策は早めに動くこと!
熱中症は非常にこわい病気です。
場合によっては死亡したり、後遺症が残ったりすることも。
「少し体調が悪いかも」「汗が止まらない」「喉の渇きがある」と感じてからでは遅い可能があります。
乳幼児はとくに自分から体調不良を訴えることができません。
保育園や幼稚園など、子どもをあずかる施設はより熱中症対策を十分にし、各自治体のガイドラインなどの確認もしておきましょう。